米国のニコラス・バーンズ駐中国大使の投稿が、再び中国のソーシャルメディアから削除されました。
バーンズ氏は、駐中国大使として今年4月に就任しました。バーンズ氏の発言が、中国のソーシャルメディアから削除されるのは、これで3度目です。
これを受け、バーンズ氏はツイッターで「PRC(中華人民共和国)政府は、米国民が中国の指導者の発言を聞くことができているように、中国の国民が米国の指導者の発言にアクセスできるようにすべきだ」と述べています。
PRCとは、中華人民共和国の略称で、中国の正式名称です。
バーンズ氏の以前の投稿の一部は、中国の二大ソーシャル・プラットフォーム微博(ウェイボー)と微信(ウィーチャット)から削除されました。どちらも月間アクティブユーザー数は数億人です。
削除された投稿の中で、バーンズ氏は次の内容に触れています。
1つは、NATOサミットの詳細に関するリンクを共有したものです。他の2つは、香港返還25周年に関連する米政府と米国務省のコメントについて言及したものです。
同様のソーシャルメディア上での発言の削除は、他の米政府関係者にも繰り返し起こっています。
今年初めに行われたアントニー・ブリンケン国務長官の対中国政策に関するスピーチは、中国のソーシャルメディア上で全面的に禁止されました。
しかし、ブリンケン国務長官のスピーチに対する中共側の反対声明は、中国全土に広く拡散されました。
さらに、上海の米国総領事館の公式アカウントは、2012年に微博(ウェイボー)で完全に閉鎖されています。