中国各地で極端な天候が頻発しています。熱波が中国のかなりの地域に発生し、各地で過去最高記録を更新しています。一部地域の気温は44℃にも達し、全国で少なくとも9億人がこの酷暑の影響を受けています。重慶市内のある博物館は、暑さで屋根が崩落しました。
このところ熱波が中国のかなりの地域で発生し、気象台71か所で過去最高気温を観測しました。重慶市内のある博物館では60℃近い高温によって屋根が崩落しました。
重慶故宮文物南遷紀念館は、建物の屋根のかなりの面積が熱で剥離したため、急遽閉館して修理となりました。
雲南省昭通市塩津県では、気温が42℃に達し、農作物が深刻な被害を受け、トウモロコシの穂がほとんど干からびてしまいました。
南京市では酷暑によって、市民がネットで購入した卵の中で孵化が進み、ヒヨコが生まれました。
南京市民
「箱の中でヒヨコが鳴いていた。そのときとてもびっくりした」
長沙市では、屋外に2時間出しておいた牛肉が暑さで焼けてしまいました。
安徽省では気温が40℃に達し、ある工事現場の作業員が熱中症で倒れました。
江蘇省無錫市では、白い防護服を着た大白が高温に耐えかね、作業現場で倒れました。
浙江省杭州市でも、極端な夏日が見られました。
杭州市民
「今、午後2時半だ。杭州の地表温度はどれくらいか測ってみよう。54℃。なんてことだ!」
上海市、浙江省、江蘇省、四川省などでは連日、多くの人が熱射病と診断されています。上海では、少なくとも老人1人が熱中症で死亡しました。
中国の大部分の地域が熱波に見舞われたのと同時に、黒竜江省五大連池市朝陽山鎮東風村は突然の豪雨に襲われ、山津波が発生しました。この災害で建物10軒以上が流され、村民2人が家屋と一緒に押し流されました。14日の時点で洪水災害によって3人が死亡、5人が行方不明となっています。正確な被害者数はまだ確認が取れていません。