欧州連合(EU)は、台湾海峡の平和と現状を支持すると表明しています。これは、次期駐中国EU大使が、中国(共)による台湾の平和的統一を支持すると述べたことを受けてのことです。
次期駐中国EU大使のホルヘ・トレド・アルビニャーナ氏は、今月初めに行ったスピーチの中で、「EUは台湾の独立を擁護しているのではなく、平和的統一を擁護している」と述べました。
「平和的統一」という言葉は、中国共産党に由来しており、戦争を行わずに中共政権が台湾を支配することを指します。
アルビニャーナ氏は、中共が台湾に侵攻した場合、欧州は米国とその同盟国と共に、ロシアがウクライナ侵攻した時と同じか、それ以上の措置を取ることになるだろうと述べました。
アルビニャーナ大使は、中国に対するEUの姿勢を明確にしました。つまり、EUは中国をパートナーとして考えているということです。
他にも、中国の協力がなければ、世界はパンデミックや気候危機のような世界的な課題に対処することができないと述べています。さらに、核兵器に関するイランへの対応では、中国が重要なパートナーであると発言しています。
貿易に関しては、「EUと中国は世界で最も重要な貿易相手国である」と強調しました。
その裏付けとして、中国が世界第2位の経済大国であり、最も購買力のある国であることを挙げました。
アルビニャーナ氏は9月に北京で、EU27か国を代表して駐中国EU大使という新しい役職に着任する予定です。