中国 英国諜報機関の最重要事項となる

英国の秘密情報部長官は、中国(共)が英国諜報機関の最重要事項だと指摘しました。長官は、英国秘密情報部「MI6」が、中国共産党(中共)の複雑な戦略である「ブラックボックス」をうまく切り抜けようとしている英国の議員たちを助ける役割を担っていると述べました。報道を御覧ください。

中国(共)は現在、英国の諜報機関にとって最優先事項となっています。同国の秘密情報部長官は次のように語っています。

リチャード・ムーア英国秘密情報部「MI6」長官
「我々は他のどの問題よりも中国に力を入れている。 それはテロ対策に取って代わった。 これは、アメリカ同時多発テロ事件の9月11日や、ロンドン同時爆破事件の7月7日以降、 非常に大きな出来事だと感じている」

ムーア氏は中共がもたらす脅威への対応の複雑さを指摘しています。

リチャード・ムーア英国秘密情報部「MI6」長官
「中共はいまだにかなり不透明だ。ただ、習近平総書記の戦略的意図を理解するのは難しいことではない。『中国製造2025』を読めば分かる。その中で習近平はテクノロジーに関する野心と、主要なテクノロジーを支配したいという願望を明らかにしている」

その戦略の下でどのように実行し、どのように組織し、どのような戦術的意図を持ち、どのような能力を構築しているのか、それがブラックボックスだ。

さらに、ムーア氏は中共の英国における影響力のある活動についても触れました。

リチャード・ムーア英国秘密情報部「MI6」長官
「最近、英国で中共中央統一戦線工作部(UFWD)の代理として、親中的な立場から社会に影響を与えることを仕事とする者が、かなり有名な事件を起こしている」

中央統一戦線工作部は中共の強い権力を持つ機関であり、対外工作を監督する任務を負っています。

リチャード・ムーア英国秘密情報部「MI6」長官
「秘密裏に資金を提供し他国に影響を与える。そのようなことがたくさん行われている」

ムーア氏は、西側民主主義国家には中国にはない利点があると指摘します。それは、共に課題に取り組むことができる友人や同盟国があるということです。

〈字幕版〉

 
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