日本は、令和4年版防衛白書の中で、国家安全保障上の脅威が高まっていることを警告しています。それらの脅威とは、ロシアのウクライナ侵攻による影響、中共政権の台湾への威嚇行為、脆弱な技術サプライチェーンなどです。
岸信夫防衛大臣
「本年度防衛白書は、ロシアによるウクライナ侵略や米中を中心とした戦略的競争の理想の顕在化など、我が国が直面する安全保障上の課題について説明をしています。また台湾を巡っては、中国はその統一に武力行使も辞さない考えを示しており、地域の緊張が高まりつつあります」
岸信夫防衛大臣は、防衛白書が日米同盟に対する確かな信頼と、地域におけるより安全な環境作りのための諸外国との協力計画をも示していると付け加えました。
この防衛白書は、日本政府が来月の防衛予算要求書を準備している段階で発表されました。この文書は、前例のない軍事費の増額に対する国民の支持を得ることを目的としています。日本の与党は、今後数年間で防衛費を2倍に増やし、GDPの2%にすることを目標としています。これは総額700億ドル(約9兆4,000億円)以上となります。
中共当局は、この防衛白書について「『中国の脅威』を誇張している」、そして、当局が「中国の内政事情」としている台湾問題に干渉していると非難しました。
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