米国のナンシー・ペロシ下院議長が2日深夜、台湾を訪問しました。過去25年間で最高位の米政治家による訪台で、中共当局は激しく非難しました。一方、中共当局は1日から、台湾企業35社の食品に対し輸入禁止令を発動し、台湾への報復を開始しました。
中共税関総署の公式サイトの情報によると、ビスケット、ペストリー、パンのカテゴリーで、中国に登録されている台湾企業107社のうち35社の製品が輸入停止となっており、台湾の著名な食品企業がほぼ全て含まれています。
調査によると、台湾企業の輸出登録食品3,200品目のうち、2,066品目が「輸入停止」となっています。 中共の税関で直接輸入を取り消されたものは含まれていません。
中共の突然の措置に対し、台湾の企業は輸入禁止の理由はわからないとしています。台湾のビスケット・ペストリー全国連合会によると、一部のメーカーは中国本土向けに販売している製品の生産注文を今週から停止しています。
台湾経済部は2日、中共の突然の輸入禁止措置による損害について、農業部と経済部が評価して関連対策を策定すると発表しました。
台湾財政部によると、昨年台湾の中国本土向け食品・食材輸出額は16億8200万ドルで、うち加工食品が6億ドル超と最も多く、次いで生きた動物と動物製品、飲料、アルコール類、酢類製品の順となっています。