英国の産業連盟の責任者が、英国企業が中国から撤退しつつあることを認めました。その理由と、撤退の背景を詳しく見てみましょう。
英国企業は中国(共)との関係を断ち切ろうとしています。政治的緊張の高まりに関連した懸念のためだと報じられています。
英国産業連盟の事務局長を務めるトニー・ダンカー氏は、6日、彼が話をした全ての企業がサプライチェーンを見直していると述べました。その理由は、「彼らは、英国の政治家が中国から切り離された世界に向けて加速することは避けられないと予測している」からだとしています。
中国は昨年、英国にとって最大の輸入先であり、全体の13%を占めていました。
しかし近年、英国の安全保障に対する懸念が高まっています。香港をはじめとする多くの意見の相違が原因です。
先日、英国の情報機関の責任者は、中国(共)がテロ対策よりも安全保障上の最大の関心事になっていると述べました。
英国はまた、国家安全保障を理由に、中国(共)による企業買収を阻止することも増えてきています。
その上、英国の次期首相候補の面々は、中国(共)に対して一層厳しい態度を取るつもりであると述べています。
ダンカー氏は、米国の影響力も一役買っていると述べました。中国に対する米国の懸念が強まったことで、英国企業が中国のサプライヤーに依存することに警戒心を抱くようになったと指摘しています。
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