中国のネット上では、数多くの言葉が中共当局によって禁止ワードに指定されていますが、最近、これらのワードが「魔法の言葉」となって、日本の絵師の自衛に使われています。
pixiv(ピクシブ)は、イラストや漫画、小説によるコミュニケーションサービスを提供する会員制ウェブサイトで、世界中のクリエイターが作品を発表しています。 しかし最近、vpixivという中国のサイトが、pixivに公開された作品を自動的に同期させ、テキストを簡体字に翻訳して、無断で転載していることが発覚し、SNS上で話題になっています。
こちらのユーザーは、作品を盗まれないための対処方法として、「天安門六四、香港加油と書いたらすごいことになった」とツイートしています。その結果、 中国のサイトvpixivでは関連ページに404エラーが表示されたといいます。 このユーザーは、「中国人が嫌いなわけでは全くないから、正規の手段で本を買ってくれた人は連絡をくれたら、危険ワードを書いていないデータを渡す」と説明しています。
中国で禁句になっている「天安門六四」「光復香港」「台湾独立」などのワードは現在、pixiv ユーザーの間で「魔法の言葉」と呼ばれています。自衛の手段として、この魔法の言葉をプロフィールおよびイラストにタグづけした結果、vpixiv上のコンテンツが中国の検閲に引っかかり、表示されなくなっているといいます。
vpixivは現在、サーバーがダウンし、アクセスができなくなっています。原因は不明ですが、ネットユーザーらは「禁止ワード」が力を発揮したのではないかと推測しています。