9月5日、四川省カンゼ・チベット族自治州でマグニチュード6.8の地震が発生し、当局の発表ではこれまでに65人が死亡しました。 地震発生後、地元当局の職員は住民にPCR検査を強要する一方で、人々が建物から避難するのを阻止し、住民の怒りを買っています。
四川省でM6.8の地震 65人死亡
地元住民
「地震だ! 地震だ! あの水槽を見て!」
「まだ揺れている。まだ揺れている」
中国地震観測網によると、現地時間の5日12時52分、四川省カンゼ・チベット族自治州の蘆定県でマグニチュード6.8、震源の深さ16キロメートルの地震が発生しました。 当局は、同日20時30分までに、カンゼで29人、雅安市で17人、合計で46人が死亡し、16人が行方不明、50人以上が負傷したと発表しました。 6日には死者が65人に増えました。
この地震により、土砂崩れや落石が発生しました。
地震発生時、ある住民は家から飛び出して、周りの住民に避難するよう呼びかけました。
地元住民
「こっちへ来い!こっちへ来い!」
この地震により、一部の家屋が倒壊しました。
当局の地震の知らせは遅すぎる
地震発生の1分前、一部のネットユーザーはスマホで「地震警報」を受け取りました。 ネットユーザーは、「当局の地震の知らせは遅すぎる。動物のほうがましだ」と嘆いています。
9月4日夜、地震発生の前日、四川省綿竹市で空を覆うほどの大量のコウモリが夜空を舞う光景が見られ、多くの人は地震の前触れではないかと噂していました。
しかし、地元の応急管理部門は、綿竹市上空に現れたコウモリの群れは毎年見られる自然現象であり、地震の前触れではないと火消しをしました。
地震の中でもPCR検査を強要
地震が発生したとき、四川省の重慶市や成都市でも揺れが発生しました。しかし、多くの居住区では「ゼロコロナ」政策を引き続き実施し、居住区の出入り口や集合住宅のドアがロックされました。さらには、住民が建物から脱出するのを阻止しました。
あるネットユーザーは、「地震が起きているのに、まだPCR検査をするよう呼びかけている」と呆れています。
別のユーザーは、中共の第20回党大会を前に、高官らは習近平への「忠誠心を示す」ために人の命を粗末にしていると皮肉っています。
また、別のユーザーは、「怖いのは地震ではなく、地震発生時にもPCR検査を強要することだ。このような忠誠心に勝るものが他にあるのか!」と投稿しています。
余震が続く中 避難を阻止される
地震発生後、余震が続いたため、多くの人が自宅から避難しようとしたものの、防護服を着たコロナ対策員「大白」に阻止されました。 ある住民は、閉ざされた扉を足で蹴り、一部の住民は金属製の扉を取り外して脱出しました。住民らは、当局の非人道的な行為を非難しています。
当局の拡声器
「速やかに帰宅し、外に出ないようにしてください」