フェンタニル過剰摂取で15歳少女死亡 米加州

最近、南カリフォルニアでフェンタニルが混入した鎮痛剤を過剰摂取した女子高校生が死亡するという事件が発生しました。米国では違法フェンタニルが蔓延し、過剰摂取による死亡が後をたたず、深刻な社会問題となっています。

9月13日夜、ハリウッドのバーンスタイン高校の15歳の女子生徒が、フェンタニルが混入した鎮痛剤を過剰摂取し、死亡する事件が発生しました。 また、近隣の高校に通う女子生徒2人も、同様の過剰摂取で入院しました。

報道によると、死亡した女子生徒はレキシントン公園(Lexington Park)でフェンタニル混入の鎮痛剤を入手したとのことです。

警察は、近年、麻薬の売人が錠剤にフェンタニルを混ぜているため、フェンタニルの過剰摂取による死亡が増加していると警告しています。

データによると、2020年のカリフォルニア州におけるフェンタニル関連の死亡者数は4,009人で、2019年の1,675人から140.5%増加しています。

また、カリフォルニア州の薬物過剰摂取監視データによると、15歳から19歳までの青少年のフェンタニル過剰摂取による死亡者数は2012年以降急増しており、2020年には250人、2021年には224人が死亡しています。

フェンタニルは合成オピオイドで、その毒性はモルヒネの約50〜100 倍で、わずか2mgで致死量になるとされています。麻酔や鎮痛、疼痛緩和の目的で、主に医療現場で使用されています。

 
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