脱北者の強制送還を非難 韓国の人権団体が中共大使館前で抗議

韓国、米国、日本北朝鮮人権団体が在韓中共大使館前で集会を開き、中共当局による脱北者の強制送還を非難しました。 韓国からの報道をご覧ください。

9月30日午後、ソウルの中共大使館前で、韓国、米国、日本の人権団体と脱北者が、中共による脱北者の強制送還を非難する集会を開き、公開書簡を発表しました。

「北朝鮮自由連合」のスーザン・ショルティ代表らは公開書簡の中で、中共当局は国連難民条約に加盟しているにもかかわらず、北朝鮮からの脱北者を強制的に送還していると指摘しています。

川崎栄子さんは1960年代、「北朝鮮は地上の楽園」という欺瞞に満ちたプロパガンダを信じて17歳の時に北朝鮮に渡りました。それ以来、人権のない北朝鮮で飢餓と貧困に喘ぎながら40年以上過ごし、2003年に北朝鮮の惨状を伝えるために脱北して日本に戻りました。川崎さんは逃亡中、脱北者らが中国でひどい仕打ちを受けているのを目の当たりにしました。

NGO団体「モドゥモイジャ」代表 川崎栄子さん
「中国共産党は脱北者を捕まえて、北朝鮮で拷問を受け、命を落とすことも承知で北朝鮮に送り返しています。 これは、強制送還された脱北者を処刑する北朝鮮政権よりもさらに悪質な行為です」

北朝鮮人自由週間に参加するために韓国を訪れた山田文明さんは、北朝鮮はこれまで国際テロ事件を起こし、核兵器を開発するなど多くの違法行為を平気で行い、朝鮮半島情勢をますます危険なものにしてきているが、 これは中国共産党のサポートがなければできないことだと語っています。

「朝鮮帰国者の生活と人権を守る会」 山田文明代表
ロシア、中国の北朝鮮に対する支援、これをやめさせて、国連決議に基づいた制裁をしっかり実行していくような動きを作らないと、問題の解決にならないと思いますので、中国の責任は大きいと思います」

中共による脱北者の強制送還を非難する集会は、15か国の51都市で同時に開催されました。参加者らは、在韓中共大使館に中共当局への公開書簡を投函しました。

北朝鮮住民の自由、人権、尊厳を促進するために企画された「北朝鮮自由週間 」は9月25日から10月1日まで行われました。米国、韓国、日本の北朝鮮人権団体の集会も「北朝鮮自由週間」の一環として行われました。

 
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