米国のトランプ前大統領は10月3日、CNNを名誉毀損で提訴し、4億7,500万ドル(約690億円)の損害賠償を求めました。 トランプ氏は声明で、他の主要メディアも数週間から数か月内に提訴すると表明しました。
トランプ氏側は、10月3日にフロリダ州の連邦裁判所に提出した訴状で、CNNが視聴者への影響力を利用して、政治的に打ち負かすために偽の情報を流してトランプ氏を中傷しようとしたと主張しています。
また、CNNが長期にわたって否定的な情報のみを強調し、肯定的な情報はすべて無視してきたと指摘し、さらにこの数か月間は、トランプ氏が2024年の大統領選に出馬するのを恐れて、誹謗中傷キャンペーンをエスカレートさせていると主張しています。
訴状では、「CNNは、スキャンダラスで誤った中傷的な一連のレッテルを使って、トランプ氏をヒトラーと関連付けようとし、『ロシアの手先』、『人種差別主義者』などの中傷的なレッテルを貼った」と主張しています。
さらに、トランプ氏は今年7月、CNNに書簡を送り、2020年の大統領選で不正が行われたというトランプ氏の主張を「大嘘」と報じたことに対し、撤回することを求めましたが、CNNは拒否したといいます。
トランプ氏は当日夜、声明を発表し、「この訴訟はフェイクニュースや主要メディアと戦うためのプロセスを開始した」と述べ、CNN以外の主要メディアも数週間から数か月のうちに提訴する考えを表明しました。 CNNはこの訴訟についてコメントを拒否しています。