ニューヨーク市 不法移民の大量流入で非常事態を宣言

ニューヨーク市のアダムス市長は7日、南部の国境地帯から移送される不法移民が急増し、受け入れ能力が限界に近づいているとして、非常事態を宣言しました。

ニューヨーク市 エリック・アダムス市長
「ニューヨークの皆さん、私たちは危機に瀕している」

アダムス市長によると、4月以降、南部の国境地帯からニューヨーク市に移送された不法移民は17,000人を超えています。 ニューヨーク市の保護施設では5人に1人が不法移民となっており、今年度10億ドル(約1450億円)を対策費用に充てるとしています。

ニューヨーク市 エリック・アダムス市
「我々はもう限界に達しており、支援を続ける余裕はない。 このような現実から、私は本日、ニューヨーク市の非常事態を宣言する」

アダムス市長によると、現在ニューヨーク市の保護施設には61,000人が滞在しています。また、不法移民家庭の子供5,500人が今年度無料で公立学校に入学し、市は42軒のホテルを緊急の保護施設として不法移民に開放し、さらに多くの保護施設の建設を検討しているとしています。 しかし、すでに限界に来ているとして、 連邦政府に支援を呼びかけています。

 
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