北京の横断幕事件 26歳男性が呼応 海外でも声援活動

北京では13日、高架橋に反中共の横断幕が掲げられ、中南海に強烈な衝撃を与えました。横断幕を掲げた男性は「北京のタンクマン」と称され、その安否が懸念されています。また、北京では深夜に大量の軍用車両が目撃されました。横断幕事件発生後、中国の別の男性が同じ内容のチラシを街に貼り、タンクマンの呼びかけに呼応しました。

北京で深夜に大量の軍用車両が目撃
共産党大会開幕の前夜、北京では厳しい警備体制が敷かれたほか、外部からの北京への進入を厳しく制限しています。 北京行きの列車は、車内が空っぽです。

北京市民
「高速鉄道で北京に戻っているが、徹底的な検査を除けば、誰も乗っていない。専用列車になっている」

同時に、夜の北京の街では、大量の軍用車両が目撃されました。

北京市民
「どういうこと?わ〜軍用車だ!」

「何台あるのかしら?」

「大規模な行動だ」

「軍用車両が全部出てきた?」

北京の四通橋 警察が警戒中

北京市海淀区の四通橋では13日、中共を批判する巨大な横断幕が掲げられ、世界に衝撃が走りました。事件発生後、橋の周辺では厳重な警備体制が敷かれました。

動画では、橋の付近に警察官のグループが配置され、緊迫した雰囲気が伝わってきます。

横断幕事件後 当局は橋監視員を急募
四通橋での抗議行動を受け、北京市内の多くの高架橋では、監視員が24時間体制で橋を見張っています。

ネットユーザーが投稿した写真には、13日午後8時すぎ、北京市内のある高架橋にテントが設置され、その横で緑のベストを着た人たちが二人一組で橋を見張っている様子が写っています。

さらに、橋の上には「中国民兵」と印字されたベストを着た警備員の姿も見られました。

ネットユーザーはさらに、当局の求人広告のスクリーンショットも投稿しました。仕事内容は橋の見張り役で、テントで寝泊まりし、最低15日の勤務で、日給は320元(約6600円)となっています。

「タンクマン」の安否が懸念される
13日午前、北京市海淀区の四通橋で「彭載舟」というアカウント名で活動していた彭立發さんが、当局を批判する横断幕を掲げました。まもなくして彭さんは警察に連行されました。 多くのネットユーザーが彭さんのツイートの下にコメントを残し、彼が無事に帰ってくることを願っています。 あるネットユーザーのコメントに多くの人が涙しました。

「みんなは彼の安否を気にしているが、彼は横断幕の内容がみんなに見えるかどうかだけを気にしているのだ。

四通橋事件後 別の勇士が呼応
横断幕事件発生後、26歳の男性が実際の行動をもって、タンクマンの呼びかけに呼応しました。

中国在住と思われるツイッターユーザーが、「夜明けまであと数分、やるべきことをやるために出かける…中国のために頑張る、共産党に反対する」とのコメントと共に、北京の横断幕事件のスローガンと全く同じ内容が印刷されたチラシの写真を投稿しました。

海外ではさっそく、北京「四通橋の勇士」を応援する活動が始まりました。カナダの民主中国陣線は16日、トロントの中共総領事館前でデモを行う予定です。

 
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