「暖房が供給されない」 黒竜江省で住民らが抗議

中国東北部の黒龍江省肇東市では現在気温が零度にまで下がっていますが、国営の暖房会社からの暖房供給が開始されず、住民による集団抗議が発生しました。

黒龍江省肇東市民
「華能は無能だ、我々は暖房が必要だ」

17日の夜、黒龍江省肇東市では、住民らが暖房供給を開始しない華能熱力公司に抗議しました。 住民らはフェンスを倒して、スローガンを叫びながら街頭に飛び出しました。

肇東華能熱力公司は、肇東市の唯一の国営暖房会社で、例年は10月15日から暖房供給が始まっていました。しかし、今年は17日になっても多くの地域で暖房が供給されないため、住民らが抗議を行いました。

肇東市民 董さん
「数十の居住区の数十棟のビルで、暖房がまだ供給されていません。 17日になっても暖房が供給されていないので、当日の午後に外に出て抗議しました。すると、警察車両が来て、午後7時からは暖房を供給すると約束して、戻るよう勧めました。しかし、7時になっても暖房は供給されなかったので、また出てきて抗議しました。抗議から帰ると、一部の家には暖房が来たようです」

この市民によると、華能公司は修理を口実に、暖房供給を停止することが度々発生していたといいます。

肇東市民 董さん
「今日の気温は0度〜13度で、暖房を入れないと非常に寒いです。 華能公司は、この3年間、修理をすると言っては暖房を止めるなどして、度々住民を困らせています。1日暖房を止めると、彼らは数十万元も儲かるのです」

肇東市のホテル関係者も、暖房が入らないため、大きな損失を出していると訴えています。

黒龍江省肇東市のホテル関係者 関さ
「損失が大きいです。暖房費が年間2万元(約42万円)以上かかり、部屋もたくさんあるので、毎年寒さに耐えています。17日の抗議は効果があると思います。私は行けませんでした。静黙期間中でドアが封鎖されているからです」

皮肉なことに、中共の中央ラジオは8月、華能熱力公司は今年、2300万元を投じて全面改修を実施すると報じていました。

 
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