約30万人の従業員を抱える河南省の鄭州フォックスコンで大規模感染が発生し、数日前から大量の従業員が徒歩で帰郷の途につき、今も続いています。一方、武漢市では再び封鎖管理が実施されています。
映画「1942」
「お父さん、『逃荒(飢えから逃れる)』ってなに?」
映画「1942」
「食べるものがないということだよ」
フォックスコン従業員の大規模脱走を人々は映画「1942」の現実版に例えています。
時事評論家 江峰氏
「1942年の大飢饉の際の集団脱出と根本的に違うのは、中国では歴代のどの王朝でも災害や飢饉が発生しており、政府は脱出を許していたということです。しかし、今年の中共政権は全く逆です。脱出できないように、出口を塞いだのです。民国政府の1942年と比べてはなりません」
フォックスコン従業員 張さん
「午前中に300人の武装警察が来て、午後にはさらに2回に分けて軍用車が大量に来て、大型バスと特殊警察車両も大量に来ました。電波を遮断したり、フォックスコンから出られないようにするためです。もう誰も逃げられません。全部塞がれました。」
フォックスコン従業員 劉さん
「軍隊を派遣して武力鎮圧して、事態は収まりました。多くの人が数百キロの距離を徒歩で帰宅しています。5〜6万人はいるでしょう」
11月1日、新唐人記者は鄭州フォックスコンに電話をかけましたが、誰も出ませんでした。官製メディアは、脱出した従業員の件は、現在地元政府が担当することになったと伝えています。
一方、フォックスコンは従業員を引き留めるために、4倍のボーナス支給を約束しています。 鄭州工場の電子製品部門の従業員の日当は、100元から400元に引き上げられました。 さらに、11月に仕事のために「全力疾走」できる人には、15,000元以上のボーナスを支給するとしています。
しかし、一部の従業員はロイター通信に、「恐ろしいコロナ対策」に従うよりも、辞めることを決めたと語っています。
武漢市江岸区当局は10月31日、11月1日から5日間「静黙管理」を実施し、人の出入りを禁止すると通達しました。
深夜にもかかわらず、大勢の人が買い出しのために市場に押し寄せ、市場は大混雑しました。
また、武漢から出る道路は、武漢から脱出する車両で埋め尽くされました。
10月30日、武漢の街角で軍用トラックや防疫車両が多数目撃されました。また、いたるところで道路が封鎖され、大型隔離施設も再開されました。
武漢市民 林さん
「映像で見たが、大型の(軍の)トラックが十数台確認できた」
広州市でも同様に大量の警官隊と防疫職員が配置されました。 広州市の複数の区が厳重な封鎖管理下に置かれ、多数の警察官が進駐しています。
10月31日、海珠区の職員は円形有刺鉄線で居住区を封鎖しました。住民たちは、いつまで続くかわからない封鎖管理期間を乗り切るために、食料を争奪し始めました。