独政府 半導体工場の中共の買収案を阻止

中国企業によるドイツ半導体企業エルモス・セミコンダクターの買収が物議を醸しています。 ドイツ経済省は最近、中国共産党による買収を禁止するよう内閣に提案しています。

ドイツの日刊商業経済紙「ハンデルスブラット」は先月、北京の賽微電子(Sai MicroElectronics)のスウェーデンの子会社である「サイレックス・マイコロシステムズ(Silex Microsystems)」によるドイツの半導体企業エルモスの買収をドイツ政府が承認すると報じました。

このニュースの報道後、ドイツのショルツ首相は、内外から圧力を受けました。 ハベック経済大臣は、ドイツの国家安全保障上のリスクを挙げ、この買収案に何度も反対の声を上げてきました。

ドイツのハベック経済大臣
「半導体やチップなどの主要な分野や領域は、特に慎重に見る必要がある」

エルモス社によると、承認を検討していたドイツ政府が中共によるこの買収を阻止する可能性が高いが、結果は9日のドイツ閣僚会議までわからないとしています。

エルモス社は、車載用半導体チップの製造において世界トップクラスの技術を有しています。一方、中共はエルモス社を買収することで、国内需要と輸出販売の両方が満たされることになります。

ドイツのショルツ首相は最近、中共にどんどん接近しています。10月26日には、経済相、国防相、外相ら閣僚6人の反対にもかかわらず、中国遠洋運輸集団(コスコ・グループ、COSCO)のハンブルグ港のコンテナターミナル・トラーオルトの25%未満の株式取得を許可しました。

中共はドイツへの投資を拡大し続け、ドイツの重要技術分野にも足を踏み入れているため、反対派は中国共産党がドイツのインフラや重要産業に投資することでドイツの政治に影響を与えるのではないかと懸念しています。

 
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