オランダ警察が中共の海外警察官を逮捕

中共は国境を越えて、海外でも反体制派への弾圧を行っています。 中共の虚偽の宣伝を批判したことで指名手配され、オランダに逃れた中国人青年、王靖渝さんは先日、中共の海外警察官を名乗る男から脅迫を受け、オランダ警察に通報しました。

オランダ在住の中国人 王靖渝さん
「共産匪賊が捕まった」

オランダ在住の中国人青年、王靖渝さんが動画をアップロードしました。 オランダ警察は、デン・ハーグの駅でターゲットを見つけ、スターバックスに入り、アジア系の男に尋問しました。

その後、警察はその男を逮捕しました。

王さんはツイッターに、「犯人を発見した!彼を待っているのは法律の裁きだ」と投稿しました。

王さんによると、11月7日夜8時に、中共の海外警察官を名乗る男から、ドイツから列車でオランダに向かっているとのメッセージが届きました。男は、約束の場所に来ないと王さんの自宅に押し入って逮捕すると脅しました。王さんは早速オランダ警察に通報し、10人ほどの警察官と共にバーグ駅に向かいました。

スペインに本拠を置くNGO「セーフガード・ディフェンダーズ」は今年9月に報告書を発表し、北京が21か国に54か所の海外警察署を設置し、国境を超えて法を執行していることを明らかにしました。

報告書ではまた、中共が「海外警察署」を利用して、反体制派を中国に強制帰国させたり、中国にいる家族を脅迫、嫌がらせ、拘束、監禁したりしており、インターネットを通じてターゲットに接近したり、海外に工作員を送り込んで直接ターゲットを脅迫、嫌がらせしたりしているとを指摘しています。

中共の海外警察署の設置に対し、多くの国が警戒しています。セーフガード・ディフェンダーズは7日、ドイツ、オランダ、英国、カナダなど14か国が、自国内に設置された中共の海外警察署について調査を行っていると発表しました。

王靖渝さんは2021年、中印国境での衝突について中共が虚偽の宣伝をしていると疑問を呈したところ、中共から指名手配され、後に中国から脱出しました。中共の海外警察による嫌がらせと脅迫は数か月前からずっと続いていたといいます。

 
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