国際NGO「国境なき記者団(RSF)」は14日、今年、世界で拘束されたジャーナリストの数は過去最高の533人を記録したと発表しました。うち、拘束されたジャーナリストが最も多いのは中国で、「世界最大のジャーナリストの刑務所」になっています。
国境なき記者団が14日に発表した報告書によると、取材活動などが原因で拘束されているジャーナリストの数は、今月1日の時点で533人に上り、過去最高だった昨年の488人を更新しました。
検閲と監視が極端なレベルに達している中国で、拘束されたジャーナリストは110人と最も多く、ミャンマーが62人、イランが47人、ベトナムが39人、ベラルーシが31人と続いています。 この5か国が拘束しているジャーナリストの数は、世界の半分以上を占めています。
国境なき記者団のクリストフ・ドロワール事務局長は声明で、「独裁的で権威主義的な政権がかつてないほどにジャーナリストを拘束している」と指摘し、「拘束されているジャーナリストの数が過去最多となったことは、こうした政権に抵抗し、報道の自由や独立などの理想を体現するすべての人々と積極的に連帯する必要があることを示している」と強調しました。