中共ウイルスの感染が急拡大している中国では医薬品不足に見舞われています。最近、香港や海外在住の一部の中国人が風邪薬や解熱剤などを大量に購入して、中国の親族や友人に送っています。
中共ウイルスの感染拡大と当局が突然コロナ政策を緩和したことによって、病院や診療所での長蛇の列に加え、解熱剤などの防疫用品の需要が急増し、各地の薬局では品切れ状態が続いています。
中国本土での防疫用物資の不足は、香港やタイなど近隣の国や地域にも影響を及ぼしています。
香港のある薬局の鎮痛剤コーナーには、品切れの張り紙が貼られています。
中国・安徽省出身のある香港住民は、中国の家族や友人に送るために、手に入る限りの薬を購入したといいます。
安徽省出身のある香港住民
「家族が本土にいるのですが、本当に厳しく管理されています。まず、薬を買うために外に出ることが許されません。私の祖父は老人ホームに入っているのですが、外出もできないし、家族が面会に行くこともできません。それに、今はすでに風邪薬も買えなくなっているそうです」
この香港住民は、香港から中国に薬を送っても1か月かかることもあり、家族の健康が心配だと言いました。
タイの首都バンコクのある薬局の店長は、最近、多くの中国人が鎮痛剤を大量に購入していると話しています。
タイ・バンコクのYA NEUNG薬局の店長
「一番多いのは中国人で、彼らはいくらでも買う」
在庫切れを防ぐため、薬局では解熱剤や鎮痛剤の購入制限を余儀なくされています。
タイ・バンコクのYA NEUNG薬局の店長
「20箱しかないと言うと、彼らは20箱を全部買っていく。 買う量を制限しなければならない」