中国 農村部でも火葬場に長蛇の列

1月22日の旧正月を前に、中国各地の農民工たちが帰省の途に就きました。中共ウイルスの感染拡大はすでに都市部から医療事情の劣悪な農村部にまで広がり、現在、北京、上海、河北省などの農村部では、感染者と死者が急増し、火葬場に長蛇の列ができています。

ネット上に投稿された動画によると、中国の農村部で送葬が行われていますが、大勢の人々が大量の葬送品を燃やし、あたり一面煙が立ち込めています。 動画の投稿主は、「農村部の流行は都市部に負けていない。この場面だけでも、どれほどの死者を葬っているのだろう?」とコメントを添えています。

上海の村民、葉さんは、農村部でも感染者が爆発的に増え、人々はパニックになり、家から出ないようにしていると語っています。

上海の村民 葉さん
「農村部の火葬場にも行列ができ、1か月以上かかります。至る所に遺体が置かれています。 農村部では最近、感染者が爆発的に増え、私の周りの人は全員陽性になっています。薬もないし、医療条件もないので、死ぬのを待つしかないのです。 重症者は生理食塩水の点滴を受けるだけで、あとは死ぬのを待つのみです」

真冬の北部の河北省などではガスが頻繁に止まり、暖房供給もなく、食事を作るのも問題になっています。夜になると、室内温度は氷点下まで下がり、村の多くの高齢者は感染拡大に加え、ガスが止まったために凍死してしまったといいます。

河北省の村民 蔡さん
「最近、ガスの供給不足に加え、石炭を燃やすのも禁止されているため、人が凍死しています。農村部の医療環境は都市部よりも劣悪で、薬も不足しているため、感染で多くの人が死亡し、近くの火葬場でも火葬が全然間に合っていません。 私たちの村では、土葬と火葬、どちらもできます」

北京の農村部出身の田さんは、中共の腐敗官僚によって農民は二等公民扱いされており、 封鎖解除後、農村部の状況は都市部よりもはるかに悲惨であると述べます。

北京市民 田さん
「農村部の人たちは本当に悲惨で、医者にもかかれないのです。 病気になると、死ぬのはとても速く、訃報すら出しません。 封鎖解除された当初、熱が出て、解熱剤を買おうとしても手に入りませんでした。 当時、一部の人が農村部の薬を買い占めて、都市部に持って行って高値で販売していたのです。お金が全てで、人間性は抹殺されています」

中国メディアによると、先日、内モンゴルの一家4人が熱を出しましたが、村では解熱剤が買えず、やむなく動物用の解熱剤を飲んだところ、子供二人が中毒になり、肝不全で危うく命を落とすところでした。

 
関連記事