大盛況の神韻京都公演、鳴り止まぬ熱い拍手に3度のカーテンコール

大盛況の神韻京都公演、鳴り止まぬ熱い拍手に3度のカーテンコール

2023年1月11日、神韻芸術団が「千年の都」京都で昼夜の2公演を行った。夜公演のフィナーレでは鳴り止まぬ熱い拍手にカーテンコールが3回続いた(龔安妮/大紀元)

2023/01/14

米ニューヨークを拠点とする神韻芸術団が1月11日、ロームシアター京都メインホールで昼夜の2公演を開催した。どちらも満員御礼を記録したこの日、夜公演のフィナーレでは鳴り止まぬ熱い拍手にカーテンコールが3回続いた。

OSK日本歌劇団OG「幕が開いた瞬間から素晴らしい」

1月11日昼、OSK日本歌劇団OGの美森あいかさんがロームシアター京都メインホールで行われた神韻公演を鑑賞した(藤野偉/大紀元)
1月11日昼、OSK日本歌劇団OGの美森あいかさんがロームシアター京都メインホールで行われた神韻公演を鑑賞した(藤野偉/大紀元)

昼公演には宝塚歌劇団・松竹歌劇団と並ぶ三大少女歌劇のひとつ、OSK日本歌劇団OGの美森あいかさんが訪れた。世界で神韻でしか見ることができない中国古典舞踊を堪能した。

「衣裳がものすごく綺麗で、幕が開いた瞬間から素晴らしかったです。皆さんの足の先から手の先まで動きが素晴らしくて、私もダンスをやってるんですけど、大変勉強になりました。美しかったです」

神韻は伝統的な審美眼に基づいた、まばゆい色彩の衣裳を特徴としている。美森さんは「独特の色使いで、小道具の巻物の一つ一つまで色が違ったり、頭の飾りが素敵だったり、細かいところまで見させていただきました」と作り込まれた装飾に見入っていた。「もっと色々勉強してみたいと思いました。もう一回見たいという気持ちになりました」

「文化の根底を見た」人形劇師が歴史を紡ぐ演舞に敬意

1月11日昼、マルチクリエイターの鈴木幸一さんがロームシアター京都メインホールで行われた神韻公演を鑑賞した(龔安妮/大紀元)
1月11日昼、マルチクリエイターの鈴木幸一さんがロームシアター京都メインホールで行われた神韻公演を鑑賞した(龔安妮/大紀元)

「芸術団の人たちの練習量の凄さが一糸乱れぬ踊りでよく分かって、エネルギーをもらえます」と語ったのは、人形劇師、作曲家、陶芸家、実業家など、幅広く活動するマルチクリエイターの鈴木幸一さんだ。「衣裳で、身体で、表情で喜怒哀楽を表現しており、全部含めて見事」と神韻の表現力を賞賛した。

神韻交響楽団による演奏にも心打たれたという。オーケストラピットの様子は見えずとも、「指揮者の熱量が伝わってきた」と語った。

子供達に人形劇で日本の昔話を伝えている鈴木さんは、歴史を未来に生かすことの重要さを痛感している。「中国の伝統の踊りと歴史を含めて表現しているのが素晴らしい」と述べ、古典文化の復興を目指す神韻の取り組みに賛同していた。

「体操競技などのいろんな表現が中国舞踊を源流としていると初めて知りました。これからはスポーツ観戦時にも、それらが伝統文化に根付いた競技や表現であることに感動を覚えながら見られる。尊敬すべき文化の根底を見たようです」

鈴木さんは今回、病から復帰後、最初の観劇だったという。「最高です。元気をもらって、また家に帰って新しい表現を練り直して、今年は元気に人形劇ができれば」と神韻からパワーを受け取っていた。

化粧品販売の経営者「幸せな気持ち、とってもふわふわした」

1月11日夜、化粧品・健康補助食品の販売会社を経営する宮本真由美さんがロームシアター京都メインホールで行われた神韻公演を鑑賞した(寺田崚平/大紀元)
1月11日夜、化粧品・健康補助食品の販売会社を経営する宮本真由美さんがロームシアター京都メインホールで行われた神韻公演を鑑賞した(寺田崚平/大紀元)

この日、夜公演には化粧品・健康補助食品の販売会社を経営する宮本真由美さんが訪れた。「映像も衣裳の色使いも、ものすごく綺麗で楽しかったです。心が幸せな気持ちになって、とってもふわふわしました」と穏やかな表情で語った。

流れるような長い袖を活かした女性宮廷舞踊と、力強いチベットの男性舞踊が気に入ったという。「みなさんの動きが揃ってて、足の先まで綺麗でした。笑顔一つとってもプロに徹してるし、同じ人間とは思えないほど身体能力が高くて感動しました」

「他では見ることができない公演なので、周囲に教えてあげたい」と語る宮本さん。表現の自由がない中国でも、神韻公演が行われて欲しいと感じたようだった。「本当はこんなに素敵で、中国の人が見てこそなのに、もったいないですね。だから、見れる時が来るといいですね」

家族で念願の神韻鑑賞「大きくなった孫と一緒に」

1月11日夜、幼稚園元副園長の小寺克彦さん(中央左)と同幼稚園元主任の小寺絹子さん(中央右)が、お孫さん2人を連れロームシアター京都メインホールで行われた神韻公演を鑑賞した(藤野偉/大紀元)
1月11日夜、幼稚園元副園長の小寺克彦さん(中央左)と同幼稚園元主任の小寺絹子さん(中央右)が、お孫さん2人を連れロームシアター京都メインホールで行われた神韻公演を鑑賞した(藤野偉/大紀元)

小寺さん一家は公演のためにはるばる北海道から京都の劇場まで足を運んだ。10年ほど前に米国で神韻公演を鑑賞したことがある絹子さんは、「孫が大きくなったら一緒に見に行きたい」との思いを温めてきたという。そして今回、高校生になったお孫さん2人とご主人の克彦さんを連れ、念願を果たした。克彦さんと絹子さんは、共に北海道で50年以上続くカトリック系の幼稚園を運営してきた教育者で、現在は引退している。

「チベットの男性の踊りが一番良かったです」と絹子さんは語った。いっぽうの克彦さんは儒生が詩を詠む舞踊劇に関心を寄せた。「五言絶句を吟じる役者が最後の一句、起承転結の結が出なくて、最後に別の役者がその一句を足しますね。あのあたりが非常に感銘を受けます」と漢詩の奥深さに浸っていた。

女子高生2人にとって、神韻が表現する中国の伝統美は新鮮でまばゆい世界に映ったようだ。「文化を知ることができた。パフォーマンスも鮮やかで、キラキラしていた」「女性アーティストのバランス力が凄かった。自分の知っているダンスと全然違って新鮮だった」

克彦さんは、教育者・信仰者として「人と神様との関係という意味で芸術性が非常に高い」と神伝文化を重んじる神韻の取り組みに賛同していた。

絹子さんも「私たちはカトリックですが、神様あっての私たちというのは同じだなと思いました」と続けた。「メッセージ性の高い公演です。芸術性だけじゃなく、今の中国共産党の問題にも私はすごく興味があります。公演に行くことが応援になると思って来ました」

2人のお孫さんも「中国から離れても自国の文化を大切にしている人たちによる舞台。日本人にとっても興味を抱かせるような演出だったと思う」と語り、神韻が掲げる古典文化の復興という使命に共感していた。

「良い一年になりそうな気がします」と克彦さん。高校生のお孫さんも「私は大学受験が近いんですが、元気をいっぱいもらいました」と笑顔で劇場を後にした。

祇園祭の主催関係者「最初から最後まで感動の嵐」

1月11日夜、財団法人「祇園祭山鉾連合会」副理事長の大嶋博規さんがロームシアター京都メインホールで行われた神韻公演を鑑賞した(龔安妮/大紀元)
1月11日夜、財団法人「祇園祭山鉾連合会」副理事長の大嶋博規さんがロームシアター京都メインホールで行われた神韻公演を鑑賞した(龔安妮/大紀元)

「最初から最後まで感動の嵐」

京都で1150年の歴史を持つ夏の風物詩、祇園祭。その主催団体で副理事長を務める大嶋博規さんは、神韻が表現する「天を敬い、徳を重んじる」中国伝統文化の趣に共鳴していた。「祇園祭も神と我々人間の物語をこの1150年守ってきました。 全く相通ずるところがあります」

大嶋さんは、中国五千年の歴史を紡ぎ、洗練させて舞台に表す神韻公演から、「人間はこうあるべき」とのメッセージを受け取ったという。「『人間は神への信心や道徳心をなくしてしまうとケダモノになってしまう。では人間って一体どこに帰依すればいいのか』という問題を、ダンスストーリーをもって表現していた。もっと世界に発信していただきたい」

バリトン歌手の独唱曲にも感動を覚えたという。「お腹に響くような素晴らしい歌声もさることながら、特に歌詞ですね。京都で神をもって祭りに携わる人間として、すごく共通する歌詞でした」

内面を雄弁に語る二胡の独奏も心に響いたという。「悲しい感情、嬉しい感情、ハツラツとした感情、全ての感情を二本の弦で表現できる素晴らしい楽器。そして素晴らしい演者。これは感動せざるを得ないというぐらいすごかったですね」

最後に大嶋さんは「神を信じる心、音楽を愛する心、ダンスをみんなで一緒に楽しむ心、こういうものを今後世界でアピールしていただきたいと思います」と語った。

失われた中国伝統文化の復興を目指す神韻芸術団は、目下、日本巡回公演を開催中だ。ツアー日程は公式サイトで確認できる。

大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。

(大紀元エポックタイムズより転載)