中共ウイルスが猛威をふるう中国では、感染者と死者が大量に増え、各地の医療や火葬システムが崩壊しています。中共当局は先日、6万人近くの死者が出たと発表しました。これに対し、ほとんどの家庭で死者が出ているのに、中共は本当の死者数を隠蔽しようとしていると批判の声が上がっています。
中共の国家衛生健康委員会は先日の記者会見で、昨年12月8日から今年1月12日までの間に、全国各地の病院で6万人近くが死亡したと発表しましたが、国内外から疑問視されています。
ロイター通信は18日、中国の多くの病院の医師が、患者の死因に新型コロナウイルスと記入しないよう、口頭による指示を受けたと報じました。上海のある大型公立病院の医師は「私たちも仕方なく病院からの指示に従っている。これらの指示は政府からの命令だ」と述べました。
元上海の起業家で、現在は米国在住の胡力任さんは、中共当局が発表した死者数は著しく過小評価されていると指摘します。
元上海の企業家 胡力任氏
「父が亡くなりました。どの家でも人が死んでいます。中国にいる人に、自分の親族に亡くなった人がいるかどうか、亡くなった高齢者はいるかどうか聞けば、 ほとんどの人が、確かに高齢者が亡くなったと言うでしょう。 2日ほど前に新疆の友人と話をしていたら、彼の母が亡くなったばかりだと言いました。 とにかく、この2日間で、4〜5人の友人が肉親を亡くしています。 これは大惨事です」
胡さんはツイッターで、上海市宝山区の埠頭にある海産物保管用の冷蔵倉庫が政府に徴用され、現在8,000体の遺体が保管されていると明かしました。また、当局は現在、毎日2,000体の遺体を処理できるようにと、火葬炉の増設を急いでいるといいます。
元上海の企業家 胡力任氏
「上海政府も、ウイルスはすぐには良くならないと思ったのでしょう。 しかも、遺体はどんどん増えています。そうすると、火葬炉を増やすしかないのです」
武漢の農民、汪さんも、火葬場はいまだに混雑しており、遺体の火葬には数日かかると述べています。
武漢の農民 汪さん
「少し前の初冬の頃、あの時はひどかったです。しかし、今でも多くの人が入院しています。火葬場はまだ混雑していて、旧正月まで予約でいっぱいです」