ポルトガルの中共大使館が設置した3台の監視カメラが、地域住民から「プライバシーを侵害している」と指摘され、ポルトガル政府が調査に介入しています。
ロイター通信によると、ポルトガルの中共大使館は2か月前、建物の外に大型360度パノラマ監視カメラ3台を設置しました。うち1台は公道に面し、残りの2台は近くのマンションを直接映すことができるため、周辺住民のプライバシー侵害への懸念を引き起こしました。
大紀元コラムニスト 王赫氏
「中共の官僚組織は、中国国内では気まぐれに慣れていて、制約を受けることもなく、やりたい放題ですが、彼らはこの悪習を海外にまで持ち出しているのです。 大使館のカメラは、その地理的位置の角度から言えば、特定の情報収集機能は持っていないはずです」
ポルトガルの法律では、監視カメラは他人の建物や公道には向けてはならず、設置しても自分の敷地に入るためにどうしても必要な部分だけを撮影するように規定されています。
大紀元コラムニスト 王赫氏
「中共はこれを無視、あるいは知らないふりをしています。彼らは、大使館・領事館の範囲を超えて、周辺の道路、民家、通行人を監視しており、これは受け入れ国の法律や地域住民のプライバシーに抵触するものです」
ポルトガル外務省は18日、中共大使館の監視カメラが規制に適合しているかどうかを評価するよう関係当局に要請したと発表しました。
中共大使館は19日、3台の監視カメラのうち1台を撤去し、残りの2台も向きを変えました。
大紀元コラムニスト 王赫氏
「欧米諸国は中共の違法行為に強い警戒心を持ち、事件が起きたら一つ一つを暴露し、調査するべきです。こうしないと、 中共を抑止することはできません」