25日、ニューヨーク発の神韻芸術団が東京公演を終えた。新宿文化センターで行われた3公演ともチケットは完売。純然純美を届ける感動の舞台に、近年稀にみる大寒波を忘れるほどの熱い拍手が劇場を包み込んだ。
ライオンズクラブ地区ガバナー「心和む、愛の深さ見た」
「やはりこういう古い伝統ある踊りを見るというのは、非常に心が和やかになります。愛の深さを踊りの中から見た気がしましたね」
馬場さんは、一糸乱れぬ演舞に日々の鍛錬を讃えた。「あれだけ踊るというのは、日ごろ非常に厳しい訓練をしているのかな。その成果が世界中での公演につながっている」
神韻は、古典舞踊とオーケストラとの息のあったパフォーマンスが見どころだ。「生演奏は迫力もありますし、踊りと一体化した非常に素晴らしい演劇だと思います」
馬場さんは、失われた中国伝統文化の復興を使命とする神韻の取り組みに賛辞を送った。
「今は中国ではなかなか活動できないとは思いますけど、ニューヨークを拠点としてこういう古い中国の伝統を引き継いでいただきたい。それを世界で披露していただきたいと思います」
サウンドセラピスト 「言葉がなくてもアートで通じ合える」
同日、サウンドセラピストの立家真琴さんが公演を鑑賞した。
「伝統文化を感じる見事な舞台でした。いろんな舞台を見てますけど、神韻を初めて観て『気』が違うなと思いました」
神韻は、失われた古来の美徳や現代中国の実情を、セリフを用いずに伝えている。立家さんはその表現力に感銘を受けていた。
「アートを通して発信しているということが素晴らしいなと思った。ネットの規制で情報がなかなか得られない中国の友人がいる。でもアートを通せば、言葉がなくても、聞いて、見て、すぐ分かりますよね」
公演終了後にグッズコーナーで関連書籍を購入するなど、神韻の表現の元にある精神修養の伝統にも関心を寄せた。
「国に関係なく通じ合えるところがあると思っています。何を信じているかとか政治状況は関係ない。皆さんはそのために海外で学習してがんばっていらっしゃるのだと思いました 」
理事長「すごく良い歴史があったのに…悲しくて泣けた」
同日、社会福祉法人理事長の津川恵美子さんが公演を鑑賞した。10月にチケットを取ってからこの日が待ち遠しかったという。
「何しろ踊りは本当にすごいし、衣装が美しくて色合いも綺麗。みんながどんなに練習してきたかが分かる。今日で2回目ですけど、もう本当に感動しました」
中国文化好きの津川さんは、自身が運営する福祉施設に二胡の演奏家を招くほどだという。
「二胡が大好きだし、中国の文化や料理も大好きだけど、今の中国を見てると本当に何とも言えない気持ち。(客席に)泣いてる中国の方もいて私もすごく悲しかった」と涙ながらに語った。
いっぽうで、「みんなでどうにかしようと動いているのが本当に伝わってきた」と神韻公演から希望も感じていた。
神韻は同規模の8つの芸術団の擁し、世界各地で巡回公演を行っている。
「もともと1つのグループだったのが、今は世界中に8つのグループがありますよね。そうやって変化を望んでいる方が集まって来るのが分かります」と津川さんは語った。
以前の鑑賞時よりも神韻の思いを感じたという。「中国の方もいっぱい観に来ていたんじゃないかなと思うんですよ。これからもっと良い国になってほしいと思います。本当になってほしい」と期待を込めた。
ニューヨークを拠点とする神韻芸術団の日本公演を観れるのは今月末まで。残る開催都市は名古屋のみ。ツアー日程は公式サイ
大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。
(大紀元エポックタイムズより転載)