新著が暴露 中共のカナダ浸透は米国の脅威

カナダの元騎馬警察と軍情報機関部員が著作に携わった新書籍がまもなく出版されます。この本では、カナダに浸透している中国共産党の活動が、米国の安全保障を脅かす存在であることを暴露しています。

『モザイク効果:中国共産党はいかにして米国の裏でハイブリッド戦争を仕掛けたのか?』と題されたこの書籍では、1990年代に中共がカナダで行なった活動に関する秘密調査の結果、カナダへの中共の浸透が米国にとって重大な安全保障上の脅威となることが判明したと記されています。

書中では、1998年の米国司法省のメモとされるものを引用し、米国の調査で中共と犯罪組織との便宜的な提携の疑いについて調査したことが明らかにされています。

このメモでは、中共が合法的な企業に浸透することへの懸念が示されており、特に、連邦調査局の記録から関連するカナダのビジネスリーダー数名とカナダと中国のビジネスグループの名前が挙がっていることを強調しました。

前カナダ政府安全情報局アジア太平洋地区チーフのミシェル・ジュノーカツヤ氏は当時この調査を知っていたといい、カナダと米国の情報専門家は長い間、中国の浸透について警告していたものの、カナダの政策立案者らは何十年もその警告を無視してきたと述べています。

また、この40年来、カナダのすべての首相が、中共工作員の浸透によって何らかの影響を受けてきたといいます。しかし、証拠の機密性のために、事の詳細については語りませんでした。

書籍の共著者の一人で、カナダの元騎馬警察と軍情報機関部員だったスコット・マクレガー氏は、「これらの脅威は、カナダにとって世界最大の貿易相手国であり、無防備な国境を持つ米国に、脅威はカナダからであると恐れさせるのに十分だ」と話しています。

 
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