中共への抗議のシンボル「四通橋」の標識撤去

中国の天安門事件から34年、事件が起こった6月4日に向けて、北京当局は統制をエスカレートさせています。一部のネットユーザーは、北京市海淀区のランドマークである「四通橋」の道路標識が最近突然撤去されたことに気が付きました。 民主化運動家の彭立発氏はかつてこの場所で横断幕を掲げ、中国共産党(中共)に抗議していました。 地元の人々は、標識の撤去によって、中共が真相を消し去ろうとしていると考えています。

北京市海淀区の北三環西路にある「四通橋」から道路標識が撤去されたことが、最近、多くのネットユーザーによって明らかにされました。 民主化運動の指導者である周鋒鎖氏は5月30日、「天安門事件の6月4日が近づくと、34年前の抗議を彷彿させた四通橋が中共を怖がらせている……」とツイートしています。

6月1日、北京市民は「新唐人」に対し、中共がこのような動きをする理由は、人々の記憶を消すためだと語りました。この場所は中共に対する抗議のシンボルになっているためです。

北京市民の周さん
「四通橋はもはやシンボルとなっています。この象徴的なシンボルを取り壊すということは、最終的には人々に民主化を訴えたこの事件を忘れさせることです」

北京市民の魏さん
「1989年6月4日以前は、人民英雄紀念碑の中に自由に入ることができました。しかし、今は中に入ることはできません。彼らは恐れているのです」

昨年10月、中共第20回全国代表大会の前夜、民主活動家の彭立発氏は四通橋に6つの標語が書かれた横断幕を掲げました。「PCR検査はいらない 飯を食わせろ」「ロックダウンはいらない! 自由が欲しい」「デマはいらない 尊厳がほしい」「文革はいらない 改革が必要」「リーダーはいらない 選挙がいい」「奴隷はいやだ 公民になりたい」

それ以来、「四通橋」は中共に対する民衆の抗議の象徴となりました。彭氏は「四通橋の戦士」「現代のタンクマン」と呼ばれ、各国から声援を浴びています。

北京の人々は、当局が「四通橋」の道路標識を撤去しても、人々の記憶を消すことはできないと考えています。

北京市民の龍さん
「人には記憶があり、世界には歴史があります。それを消し去ることはできません。看板を外し、橋を壊しても、何の意味もありません。彼らは証拠を隠滅しようとしているのです。私から見れば、それは愚かで、滑稽で、無知で、馬鹿げた行動です。結局は、中共は、自分たちを欺いているだけなのです」

 
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