李強首相が独訪問 法輪功学習者が平和的抗議
中国の李強首相が20日、ドイツのベルリンとミュンヘンを訪問しました。同じ日、法輪功学習者が両地で中国共産党(中共)による法輪功への迫害の停止を求める平和的な抗議活動を行いました。
ドイツのオラフ・ショルツ首相はその日の午前中、首都ベルリンの首相府で李強氏と会談し、夕方には、バイエルン州のマルクス・ゼーダー州首相が王宮ミュンヘン・レジデンツで李強氏と会談を行いました。会談が行われていたのと同時刻、法輪功学習者は首相府向かいの広場とミュンヘン王宮前で抗議活動を行いました。通りかかった多くの住民たちは、法輪功とは何か、なぜ中共により迫害されているのか、そして中共が法輪功学習者の臓器を生きたまま摘出する残虐行為を行っていることを知り、迫害に反対する法輪功学習者を支持するための署名を行いました。
ドイツの連邦議会議員で人権派政治家のミヒャエル・ブラント氏は、首相府前での抗議活動に参加し、スピーチを行いました。ブラント氏はドイツ政府と中共の協議と人権対話が同時に行われていないのは大きな問題であると語りました。中共による大量虐殺が行われている時に、ドイツ政府が中共と人権について話し合っていないのは、時代の推移にそぐわないことであるといいます。その上で、中共に屈することなく、抗議に来た人々に感謝していると述べました。
元ドイツの連邦議会議員で、世界の組織の腐敗・汚職に取り組む国際非政府組織「トランスペアレンシー・インターナショナル(国際透明性機構)」の副主任を務めるマルガレーテ・バウゼ氏もこの日、法輪功学習者の活動の現場を訪れ、学習者と交流し、法輪功の真相を知りました。
ワグネルの反乱、中共軍の三大リスク浮き彫り
ロシアで発生した「ワグネルの反乱」が、国際世論を熱狂させています。同時に、今回の反乱が中共に与える影響も注目ポイントのひとつとなっています。
25日、米国クレアモント・マッケナ大学のミンシン・ペイ教授がブルームバーグに寄稿した文章の中で、中共の習近平主席はこの事件から教訓を得ているとの考えを示しました。
記事によれば、ワグネルの反乱を中国にあてはめると、習近平氏の率いる軍が直面する3つのリスクが浮き彫りになったということです。1つ目は、習氏が中共軍、特に上級指揮官の政治的忠誠心を確保する必要があること、2つ目は軍内部の対立が表面化するのを早急に防ぐ必要があること、最後に中共が過度に民族主義を利用し、有益な議論を抑圧するなどの問題を引き起こすリスクだといいます。
中央紀律検査委「内部の裏切り者」3人処分
中共の汚職官僚の数は増加の一途をたどっており、今年の反腐敗運動は、官僚の行動を監督することを専門とする中央規律検査委員会にまで及んでいます。最近、1カ月足らずの間に、3人の規律検査委員会の幹部が処分されました。3人はそれぞれ、25日に通報された国家監督委員会宣伝部副部長の郝宗強氏、12日に通報された第二監督検査室副主任の劉燃氏、および先月30日に通報された第十三審査調査室一級調査研究員の崔玉男氏です。
3人とも中共中央規律検査委員会国家監察委員会の内部部門で働いており、中共のメディアから中央レベルの「内部の裏切り者」と呼ばれています。
大紀元コメンテーターの王赫氏は、中共の腐敗はそのシステムによるものだといいます。規律検査委員会の内部でさえ、効果的な監督機構がないために、「内部の裏切り者」がいなくなったくらいでは、その腐敗は止まることはないだろうと話しています。