恐怖克服し 「強制臓器収奪」目撃者が実名告白

2015年、かつて中国の軍病院に勤務していた鄭治さんは、当時は匿名で中国共産党(中共)による臓器狩りの犯罪について大紀元に暴露しました。それから8年後、鄭さんは心の内に抱えていた計り知れないほどの恐怖を克服し、中共の反人道的な犯罪について公に語ることを決意しました。

臓器狩りの目撃者、鄭治さん
「常に自分を奮い立たせていました。必ず生きて、この事実を世界に伝えるのだと自分に言い聞かせていました」

2023年、鄭さんはついに、実名で臓器狩りの凶悪犯罪を暴露することを決意しました。

鄭治さん
「メスを手にした軍医が、臓器提供者の)肩の下からへそまでを、一気に大きく切開しました。反対側にいたもう一人の軍医が、すぐさま腸を押し除け、腎臓を取り出しました。その時私は動脈を切るように命じられましたが、鮮やかな赤い血が流れているのが見えて、『この人まだ生きているではないか』と思い怖くなりました。彼らはすぐに腎臓を取り出し、別の医師もすぐさまもう片方の腎臓を取り出しました」

これは1994年、鄭さんが瀋陽陸軍病院で実習をしていた時に体験した出来事です。当時、鄭さんは中国人民解放軍大連医学高等専科の学生でした。

鄭治さん
「私が手術室に入った時、主任と他の軍医はすでに手術着に着替えていました。主任は私に手術台に立つよう言いましたが、もうどうしても耐えられませんでした」

その後、鄭さんは深い恐怖に陥りました。大きな病を患い、自身の将来を考え直すようになりました。

鄭治さん
「このような悪行に関わっていいわけがない。私は人の命を救うために軍医になるのだから」

2002年、鄭さんは瀋陽陸軍病院のある軍人から、もうすぐ健康な腎臓がやって来ると言われました。同時に、法輪功学習者のものだから、質は保証するとも言われました。その時、鄭さんは中共が法輪功学習者の臓器を生きたまま摘出していることに気付き始めました。

鄭治さん
「ある時、中共政治局常務委員の側近が私を訪ねてきました。私が中国東北部で法輪功への迫害が非常に深刻であることを話すと、彼は非常に警戒しましたが、その時は何も言いませんでした。少しの間歩きまわり、突然、湖北省武漢市の公安庁裏の地下には、法輪功学習者がたくさん収監されていると言いました。中には未成年の子どももいると言い、最後にそこに自分は行ったことがあると教えてくれました」

2007年に鄭さんはカナダに移住しましたが、恐怖心は消えませんでした。2015年鄭さんは匿名で大紀元に、自身がこれまでに体験した出来事を語りました。

そして今この時、鄭さんは実名で再び立ち上がることを決意し、医療従事者に証拠を残し、真実を明らかにするよう呼びかけています。

鄭治さん
「医療従事者の方々は、生体臓器摘出を知っている、もしくは携わったことがある方々は、自分の身を守るためにも、必ず証拠を残しておいてください。中共はあまりにも邪悪です。実際、関わったことがある医療従事者が一番危険と言っても過言ではありません。口封じのために何をされるか、わかりません。だからこそ、私は彼らの命と家族の無事を何よりも願っています。これは私の心からの忠告です」

 
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