米国の次期大統領選に立候補を表明しているドナルド・トランプ前大統領が14日、ジョージア州大陪審により起訴されました。トランプ氏が起訴されるのは、今年に入って4回目になります。 一方、ジョー・バイデン大統領の当選にも暗雲が立ち込めているといいます。
トランプ氏は、共和党内での世論調査で圧倒的なリードを保っていますが、トランプ氏に対する司法の攻撃は止まりません。
ジョージア州フルトン郡のファニ・ウィリス地区検事は、トランプ氏が2020年の選挙後に、同州の選挙結果を覆そうと当局者に圧力をかけたとして、州法違反の罪で起訴しました。
ウィリス検事は、この件について2年間調査を行ってきました。トランプ氏への起訴を受け、 現在、フルトン郡の裁判所周辺には厳戒態勢が敷かれています。
先週土曜日、トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」上で、ジョージア州の捜査は「魔女狩り」つまり政治的迫害だと投稿しました。また、フルトン郡の検事との和解は考えていないと明言しています。
共和党立候補者、ドナルド・トランプ氏
「私は何も悪いことはしていないので、和解や合意には応じません。これ(調査)は選挙への干渉です」
一方、2期目の任期を目指すジョー・バイデン大統領もまた、司法の挑戦から逃れられないようです。
先週、ガーランド米司法長官は特別検察官を任命し、バイデン大統領の息子ハンター・バイデン氏に対するより詳しい捜査を開始しました。もし以前の司法取引の合意が不成立となった場合、ハンター・バイデン氏は正式な裁判を受けることになる可能性が高く、父親の再選に悪影響を及ぼすことになるでしょう。
もし2024年の大統領選挙がトランプ氏とバイデン氏の再戦となれば、米国では前代未聞の出来事が起こることになるでしょう。最終的には、裁判所が選挙の行方を左右することになるかもしれません。2人の大統領候補のうち1人は息子が刑事告発されており、もう1人は自身が訴訟を抱えています。
また、下院共和党はバイデン氏に対する弾劾調査を開始する可能性があることを示唆しています。