米UFO専門家が情報公開の重要性を指摘

未確認飛行物体、またの名をUFOというものは、長い間、謎に包まれ、人々の注目を集める話題でした。最近、米下院はこのテーマについて初の公聴会を開き、3人の退役軍人が証言を行いました。国際地球外生命体調査研究機構(ICER)副主席のゲイリー・ヘセルタイン氏は、これは歴史的な出来事だと述べています。

国際地球外生命体調査研究機構(ICER)副主席・ゲイリー・ヘセルタイン氏
「異星人のテクノロジーは、現在の我々の20年以上先のレベルまでも進んでいます。彼らは瞬時に加速し、直角に曲がり、垂直に上昇、下降するため、誰も理解できません。飛行物体は高度8万フィート(約2万4000m)から水中50フィート(約15m)までをわずか0.8秒〜1秒で降下します。もし人間が乗っていたら、ドロドロになってしまうスピードです」

国際地球外生命体調査研究機構(ICER)は、人類と地球外文明との関係を探求する27カ国の専門家からなる組織です。ヘセルタイン氏は、先月27日に開かれた未確認飛行物体に関する米議会初の公聴会は歴史的意義があり、大きな影響を与えるだろうと考えています。

ヘセルタイン氏
「決して忘れてはなりません。この未確認飛行物体研究の分野においては、起きた事柄や目撃談の多くが何十年もの間、信用されませんでした。だからこそ、この公聴会は本当に歴史的意義があるものだと思います。研究者だけでなく、メディアにとっても、歴史的なものになったと思います」

ICERは、米国、中国、ロシアなどの大国が、世界の未確認飛行物体に関する情報の90%以上を隠していると考えています。各国がいわゆるリバースエンジニアリングと呼ばれる技術模倣によって先端技術を獲得しようとしているからだと考えています。

セルタイン氏
「私が考えるに、現状に大きな影響を与えるということが大きな理由でしょう。仮にロズウェルに墜落した未確認飛行物体が実際に宇宙人のものだと分かったら、どうでしょう。間違いなく、リバースエンジニアリングを通して技術を解析したくなりますね。そうすれば、米国は地球上で最も強力な国になるからです」

ヘセルタイン氏は今年、新著『地球外生命体:レンドルシャムの森UFO事件』を出版しました。著書には、1980年12月26日に英国のサフォーク州にあるレンデルシャムの森付近で目撃された未確認発光物体についての記述があります。

ヘセルタイン氏は、かつて英国で警察官をしていたこともあり、目撃者の主張の真偽を容易に見極めることができると強調しました。そして、異星人の文明が長い間地球に存在していたことを確信しています。

ヘセルタイン氏
「個人的な考えとしては、私たちが扱っているもののほとんどは宇宙から来ていると考えています。現在、いわゆる地球内部や地底の世界に存在する星体や文明について語られることがありますが、それはこの惑星に存在している長い歴史を持った、そして長く沈黙してきた文明です」

ヘセルタイン氏と同じく、米国の多くの議員も、未確認飛行物体に関する情報をもっとオープンにするよう政府に求めています。

 
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