中国・上海に本社を置く上海電力が日本各地に太陽光発電所を建設していることは、多くの日本人の懸念となっています。最近、日本の市議会議員が「上海電力」をテーマに講演を行い、「上海電力」が日本社会にもたらす有害性について、より多くの日本人が注意を払うよう呼びかけました。
先日、岩国市議会議員の石本崇氏が東京と大阪でそれぞれ講演会を開きました。中国の上海電力による日本各地での太陽光発電所建設と、日本の安全保障上の潜在的な脅威について、参加者に詳しく分析し紹介しました。石本議員は、発電所が日本の安全保障を脅かす可能性があると指摘しています。
岩国市議会議員・石本崇氏
「上海に本社のある大きな電気屋さんが日本に来て支社をつくって、太陽光事業をやっているというのは、大間違いです。中国共産党(中共)と一体なんですよ。大規模な太陽光発電事業、あるいは、風力発電事業を展開しています。そこのほとんどが、基地であったりとか、原子力発電所の施設であったりとか、重要な施設の周辺を狙っています」
石本議員の住む岩国市には航空基地があり、この基地は米海兵隊と海上自衛隊が共同使用しています。この基地は「アジア太平洋地域での戦闘や緊急事態発生時に米軍と同盟軍を支援する」という重要な任務を担っています。石本議員は、岩国基地の近くに2つの太陽光発電所を建設することは、中共の戦略的計画であると懸念しています。
岩国市議会議員・石本崇氏
「その基地を中心に、南北に挟み込むような形で、一つは岩国市内に上海電力のメガソーラーが、そして、もう一つは、岩国市の隣にあります柳井市に大規模なメガソーラーが建設されております。岩国基地から飛び立った飛行機が北東アジア方面に抜けるときの航空路の真下の位置に当たります。そして、反対に、柳井市にあるメガソーラーは、岩国基地から飛び立った航空機が沖縄方面に向かうときの航空路に当たります。非常に戦略的に建設されているという気がいたしております」
2日間の講演会には約70人が参加し、参加者の多くは上海電力が日本にもたらす脅威を知り、深い懸念を抱いています。
講演参加者
「お話を伺って、本当に自分たちの生活の、本当に、もう寸前というか、もしかしたら、もうすでに(自分たちの生活に)入り込んでしまっているのではないかと。急いで何とかしなければ。あと、田舎の人と話してても、300坪くらいの土地が、誰かに買われて、全部パネルに代わっているよとか、そういった話を…規模は小さいですけれど、結構日本の各地で聞くことがあるので、ひしひしと差し迫っているなと思います」
石本議員は、太陽光発電パネルには通常、有害物質が含まれていると指摘しています。日本製の太陽光パネルには有害物質の含有量が表示されていますが、中国製のパネルにはそのようなデータが企業秘密として扱われているといいます。これもまた、中国製のものを設置するにあたって、危惧されるリスクの一つであると同議員は指摘しています。