中国は経済不況 北京はビザ政策を緩和
経済を刺激し、より多くの外国人を引き寄せるために、北京は中国のビザ政策を緩和しました。20日、中国共産党(中共)外交部は、海外からの観光客をさらに引き寄せるため、当局はビザ申請プロセスを簡素化したと発表しました。申請者は過去1年間の旅行経験を記載するだけで済み、過去5年間の経歴などは必要ないとのことです。
昨日から、中共外交部は、観光ビザを含む外国人向けのビザの発給審査を再開し、また、2020年3月以前に発給され、有効期間内の数次往復ビザの受け入れも再開すると発表しています。同時に、海南島へ入国する際のビザ免除や上海港を通過するクルーズ船乗客のビザ免除なども再開します。
中共出入国管理局の統計によれば、2019年における中国の出入国人数は約6億7千万人で、そのうち外国人は9770万人でした。しかし、昨年の出入国人数は急激に減少し、約1億1570万人で、そのうち外国人はわずか450万人にとどまりました。ただし、中共はデータを捏造することがあるため、実際の数字はもっと深刻かもしれません。
当局はもはや「鎖国」の姿勢ではありませんが、多くの国は、自国民が中国を訪れる際の規制を強化しています。例えば、2023年7月、米国務省は国民に対して、中国への旅行を「再考する」よう勧告し、また「中共政権の恣意的な法執行に注意するように」と警告しました。
需要低迷、日本の8月の中国向け輸出が減少
パンデミックの後、人々は中国経済が回復することを期待していましたが、その期待は空振りでした。日本の財務省が20日に公表したデータによれば、8月の日本から中国への輸出は前年比11%減少しました。これで9か月連続の減少となり、中国の経済需要が持続的に低調であることを示しています。
「日経アジア」によると、第一生命経済研究所のエコノミスト、大柴千智氏は、「中国経済に復興の兆候が見られない」と明言しています。
中共の禁止令発動で、商品在庫が蓄積し価格下落
中共は国家安全保障を理由に、2023年8月からガリウムとゲルマニウムに関連するアイテムの輸出制限を設けました。20日、中共の税関が発表したデータによれば、この禁止措置の影響で、ガリウムとゲルマニウムの輸出量と価格が7月初めに増加したものの、8月からの制限が開始されると、輸出量は急落し、価格も下落しました。
ロイター通信によると、北京は先月、金属加工用のガリウムとゲルマニウム製品を一切輸出しませんでした。データによれば、禁止措置が有効になる前に海外のバイヤーが急いで購入したため、7月のゲルマニウム製品の輸出量は8.63トンで、6月の倍以上に増加しました。同様に、8月にガリウムの輸出がゼロになったため、今年の最初の8か月間のガリウムの出荷量は昨年同期比で58%減少しました。
中国各地で異常現象多発 成都で「空を飛ぶ龍」目撃
最近の1か月間、中国の少なくとも6つの省(市)で空や湖に異常現象が多発しています。19日に、四川省のネットユーザーが公開したビデオによれば、成都市の淮口宝龍新城の夜空には未確認の発光体が現れ、その形状はまるで龍のようで、空中を飛び回っていたといいます。
こうした奇妙な光景が今年、頻繁に現れています。たとえば、12日の夜、江蘇省南京市の女性が撮影したビデオでは、夜空に奇妙な光景が現れ、高い夜空には2つの赤い光が浮かんでいました。撮影者は、「奇妙ですね、なぜ空が赤く光っているのでしょうか?」と述べました。
済南市の七星台天文台の流星観測器は、9月1日未明の2時ごろ、5日未明の5時ごろ、そして、6日に連続して未確認の飛行物体を撮影しました。
英国外交官に贈呈した中国の茶器に「盗聴器」
最近、北京のスパイ活動と干渉活動が英国で注目のトピックとなっています。さらに、中共当局が中国に駐在する英国外交官に贈呈した茶器に盗聴器が仕込まれていたというのです。
17日、「ザ・サン」紙は情報筋の発言を引用し、英国の前中国大使館の職員が英国に帰国する前に、中国から別れの贈り物として一組の茶器を受け取ったと報じました。この職員はこの茶器を非常に気に入り、英国に帰国後、家で中華料理を楽しむ際に使用していました。しかし、ある日、茶器を洗っている最中に、落として割ってしまいました。そして、片づけているとき、破片の中から、録音機器が出てきたのです。
「ザ・サン」紙によると、録音機器は秘密情報や機密情報を盗聴していないと信じられていますが、この事件は中共当局が秘密を盗むためにあらゆる手段を用いていることを示していると指摘しています。