秋に入り、中国での感染症は再び蔓延し始め、多くの病院が患者であふれ、再び大きな流行が起こるのではないかと懸念されています。また、この3年間、中国共産党(中共)当局は流行の真相を隠蔽し続けており、死亡者数が非常に憂慮すべき数であるという葬儀屋もいます。
安徽省の納棺師、李蓉さん
「実際の数字は、人々が思っているよりも恐ろしいものです。葬儀業界の統計は死者2億8千万人としていますが、私はそれ以上だと思います」
李蓉さんは安徽省で納棺師を務め、シングルマザーである彼女は、葬儀業界を選ぶことになるとは思ってもみなかったといいます。
李蓉さん
「今はどの業界もうまくいっておらず、仕事もなかなか見つからず、お金を稼げるいい方法もないので、この業界を選びました」
2020年に中国で中共ウイルスが大流行した後、当局が採用した残忍な「ゼロコロナ」政策はウイルスの蔓延を食い止めることはできず、国内の病院、葬儀場、火葬場は最も忙しい場所となりました。特に、昨年末に当局が何の前触れもなく突然「封鎖解除」を発表した後、死者が急増し、葬儀場や火葬場は過密状態になりました。
李蓉さん
「葬儀場では、基本的に1日に20人ほど火葬します」
「昨年の大流行のときは、1日に200~300人火葬していました。この差を想像できますか?」
「市内では1日に500人前後火葬されるのです」
しかし、中共当局は本当の死亡者数を隠しています。今年1月14日、中共国家衛生委員会は、昨年12月8日から今年1月12日までの院内感染として、新型コロナウイルスによる累積死亡者数は5万9938例に過ぎないと発表しました。しかし外部からは、この数字が大幅に少ないと疑問の声が上がっています。
李蓉さんによると、当時、市内の葬儀場は24時間体制で営業しており、多くの人が亡くなっていたため、死者に化粧をする時間がなかったといいます。
李蓉さん
「基本的に毎日寝る時間がありません。眠れないから仕事も手につきません。考えてみてください、1日に何百人もの死者が出て、休む暇などありますか」
李蓉さん
「1日の死装束の着付けのピークは、1人で20人、30人近く着付けます。市内の葬儀場はうちだけではありません。1人で30人近く、そして、1日何百人も火葬するのですから、その数を想像してみてください」
農村部では、多くの人が遺体を土葬にし、火葬にしていません。
中共民政部の統計によると、2021年末までに全国に7043基の火葬炉があります。疫病が流行した3年間で、1炉あたり1日平均50体を火葬したとします。すると1日あたり35万2150体、3年間で3億8560万体を火葬しなければなりません。これには農村部での土葬の数は含まれません。
今年1月16日、大紀元は「法輪功創始者:中国共産党は伝染病を隠蔽し、中国で4億人が死亡」と題する記事を掲載しました。記事の中で、李洪志大師は、中共は3年以上にわたって伝染病を隠蔽しており、中国ではすでに4億人が伝染病で死亡し、この伝染病の波が終わるまでに5億人が死亡するとしています。
現在、上海市と西安市などの小児科病院は患者で溢れかえり、成人でも感染を繰り返す患者が続出しています。しかし、公式発表はなく、人々は中共当局が再び感染を隠蔽しているのではないかと疑っています。