10月2日、中国中央テレビ（CCTV）が報道したアジア大会の2人の選手が抱き合っている写真に、「六四」の組み合わせが見られ、懸念が広がっています。その後、この写真は緊急に削除されました。「六四天安門事件」の生存者である盛雪氏は、この事件は中国人の心に永遠に残る傷跡であり、中国共産党（中共）が隠蔽しようとしてきた犯罪だといいます。そして「6・4」という数字さえも中共を脅かしていると述べています。
10月1日、共産党政権簒奪74周年の記念日に、中国の林雨薇選手と呉艶妮選手がアジア大会で抱き合い、腰に巻いた数字が「6・4」となっていることから、ネットユーザーの間で激しい議論が巻き起こりました。写真はすぐに中国のＳＮＳウェイボーから削除され、リツイートもブロックされました。
民主中国陣線理事会副主席・盛雪氏
「1989年、若い学生を中心に数千万人が参加した民主化運動は、中共によって正規軍、機関銃、戦車を駆使して鎮圧された後、『六四大虐殺』と呼ばれるようになりました。中共は、このような歴史の断片をあらゆる手段で隠蔽しようとしているため、『6・4』という本来はごく一般的な数字の組み合わせは、中共の敏感な言葉となりました」
「六四大虐殺」の生存者であり、民主中国陣線理事会の副主席でもある盛雪氏は、34年前、中共軍が民間人を銃撃しているところを目撃しました。
盛雪氏
「6月4日午前6時過ぎ、天安門広場の東南側の交差点で軍人が民間人に向かって発砲したとき、私はその場面にいました。最初のころ、カナダで毎年6月4日に、犠牲者を追悼するために行われていたキャンドルナイトでは、涙が止まりませんでした。もちろん、時間が経過するにつれ、だんだんと落ち着いてきましたが、その悲しみと傷跡は永遠に残っています」
盛雪氏は、中共は人々の「六四大虐殺」の記憶を消すことはできないと考えています。
盛雪氏
「今回、このような大きな機会に登場した『6・4』の数字に対する社会の反応は、中共がどのような手段を用いても、『大虐殺』に対する人々の記憶を消滅させることは不可能であり、そうすればするほど、歴史の真実を探る人々の原動力が強くなることを改めて証明しました」
中国人留学生・ドロシーさん
「彼らは真実を隠すためにいつもこのようなことをしています。隠ぺいしようとすればするほど、より多くの人が好奇心に駆られ、その結果、今では誰もが知ることとなりました。以前の李佳琦氏のことも、人々はそのライブルームでの出来事に興味を持ち、事実を探ろうとしました」
昨年6月3日の晩、中国のネットインフルエンサーである李佳琦氏は、生放送中に戦車の形をしたケーキを視聴者に見せたことで、生放送は即座に中断され、彼も中共によってブロックされました。
