滄州銀行が経営破綻に陥り 盛京銀行は送金を厳しく管理
中国恒大集団の危機により、一連の連鎖反応が引き起こされました。最近「恒大の銀行ローンの詳細リスト」がインターネット上に出回り、中には28の銀行が名を連ねています。1位の民生銀行には293億元(約6千億円)、2位の農業銀行には242億元(約5千億円)と、恒大は膨大な額の借金を負っています。そして河北省の滄州銀行は16位で、34億元(約700億円)の融資が未払いの状況です。先週から、滄州銀行をめぐる取付騒動が発生しており、民衆は昼夜を問わず列を作っています。
滄州市民
「内部関係者は大丈夫だと言っていますが、大丈夫なら人々が群がるはずがないでしょう?」
これに関して、滄州銀行の公式ウェブサイトは7日に声明を発表し、恒大集団が同銀行に負っている金額は34億元(約700億円)ではなく、3億4600万元(約70億円)だと主張しました。しかし、内部従業員によると、公式発表は「あまり効果がなく」、人々がこの発表を信じていないため、預金を引き出す預金者の数はまったく減っていないといいます。
このため、当局は大規模な安定化キャンペーンを開始しました。10日、ある警察官が「第一財経」に語ったところによると、いわゆる「噂の流布者」を次々と拘束し始めており、10日午前3時までにすでに多くの人を拘束したといいます。誰が噂を流しているのかという質問に対しては、「公表することはできない」と答えました。
さらに、恒大と密接な関係にある盛京銀行も、70億元(約1460億円)の借金が未払いの状況であるとして、10位にランクインしています。滄州銀行と同様、盛京銀行でも多額のオンライン送金が確認されました。ネット上では、9日以降、盛京銀行はオンライン送金を厳しく制限しているといいます。一部のネットユーザーは、「家にお金を置いておいたほうがよい」と勧めています。
外部では、中国の不動産暴落がより広範な金融危機を引き起こすのではないかという懸念が高まっています。
中国とイスラエルのハーフ女子大生の両親の嘆願が話題に
ある話題の事件が再び中国国民の意識を二極化させています。中国とイスラエルのハーフの女子学生ノアさんは、イスラエルとパレスチナの紛争中にハマスに誘拐され、ガザに拉致されました。父親はイスラエル人、母親は中国人です。メディアのインタビューに応じた父親は、苦い涙を流しながら、ノアさんの26歳の誕生日である10月12日に、誰かが彼女に「誕生日おめでとう」と言ってくれることを願い、中国人からの助けを期待していると語りました。
しかし、中国のネットユーザーは様々な反応です。ある者はノアさんに「誕生日おめでとう、無事に帰ってきてね」と祝福しましたが、他の多くは無関心で、「中国国民の身分証を出して、大使館に直接連絡するように」と言っています。
元CCTV司会者が釈放 豪州の外務大臣が歓迎
中国中央テレビ(CCTV)の元司会者である成蕾氏は、中国共産党(中共)当局に3年以上不法に拘束されていました。11日、豪州のアンソニー・アルバニージー首相は、彼女の釈放と豪州への帰国を率先して発表しました。アルバニージー首相は、成氏の釈放は中共による司法手続きの完了によるものだとし、「彼女が戻ってきたことを非常に嬉しく思う」と述べています。
別の画像では、豪州のペニー・ウォン外相が空港で成氏を直接出迎え、抱き合いました。ウォン外相は「成氏が3年以上ぶりに家族のもとに戻ったと聞いて、豪州国民は皆ほっとしたことでしょう。2020年8月に彼女が拘留されて以来、政府は彼女を擁護してきました。今日、彼女を豪州に迎えることができて光栄です」と記しています。
48歳の成蕾氏は湖南省で生まれ、10歳のときに両親とともに豪州に移住しました。2002年から中共の中央メディア・チャンネル9で金融番組の司会を務めました。2020年、中国グローバル・テレビ・ネットワーク(CGTN)の記者として勤務していたとき、「国家機密を違法に海外に提供した」という容疑で逮捕されましたが、彼女はこれを否定しました。最終的に彼女は北京第二中級法院での非公開裁判で2年11か月の実刑判決を言い渡され、豪州領事館は出席を禁じられました。
アルバニージー首相は、成氏は現在、2人の子供と再会し、豪州政府は彼女とその家族を支援し続けることを明らかにしています。