疫病拡大で死者も WHOが中共に説明要求

中国での疫病流行が急速にエスカレートしているため、各地の小児科病院は過密状態にあり、死者も増加しています。中国共産党(中共)はこの流行を「マイコプラズマ肺炎」とし、疫病を隠蔽しています。22日、世界保健機関(WHO)は中共にさらなる詳細を求めました。

最近、中国各地で大規模な集団感染が発生する傾向を見せています。中共当局は原因として、マイコプラズマ肺炎、アデノウイルス、RSウイルス、A型インフルエンザなどのウイルスによる混合感染だとしています。

現在、北京、大連、上海、杭州などの病院の外来ホールは混雑しており、受付人数は数千人に上ります。天津小児科病院の1日の外来患者数は1万人を超えました。医療体制は崩壊寸前で、多くの病院が感染患者を治療するために整形外科や婦人科を呼吸器科に転換しています。

中国国民
「今、病棟は満員で、小児科は混んでいて、中に入ることもできない状態です」

11月18日、中国の元メディア関係者、趙蘭健氏が投稿したSNSのスクリーンショットによると、大連のある保護者が担任の教師に、子どもは「マイコプラズマ肺炎」が悪化したため、蘇生措置を施したものの、助からなかったと伝えていました。これは決して珍しい現象ではありません。

ある子どもの母親
「目を閉じると、わが子の顔が浮かび上がってきます。全く眠れません」

趙蘭健氏によると、「今回の疫病の流行が深刻すぎるため、大連ではすでに死者が出始めています。大連の友人たちに聞きましたが、みんなとても怖がっていて、電話を盗聴されるのを恐れてなかなか話してくれない」とのことです。

園児をはじめ児童・生徒を中心とするこの集団感染はすでに1か月以上前に始まりましたが、中共当局はこれを「マイコプラズマ肺炎」と呼んで隠蔽してきました。

米国のウイルス学者・林暁旭氏
「一般的にマイコプラズマ肺炎に感染した場合、多くの人は一定期間後に回復します。以前は、マイコプラズマ肺炎は呼吸器感染症の中では珍しいものではありませんでしたが、重篤な肺炎症状が見られることは稀で、白い肺が見られることはさらに稀でした。今、中共は、多くの子どもたちが治療を必要としていること、あるいは深刻な状態にあり、肺を洗浄する必要があることを、マイコプラズマ肺炎として言いくるめようとしています。これは全く納得できないことです」

時事評論家・唐靖遠氏
「今回発症したマイコプラズマ肺炎には、肺が白くなる症例が多くありました。したがって、これまでのマイコプラズマ肺炎とは別物だと思います」

中共は11月13日になって初めて、この呼吸器感染症の大流行が新型コロナウイルス、インフルエンザウイルス、マイコプラズマ肺炎など複数の呼吸器病原体の混合感染であることを認めました。

11月22日、「RSウイルス」も検索トレンドのトップに躍り出ました。

患者の保護者

「入院後も医師はセファロスポリンを投与し続けました。マイコプラズマ肺炎だけでなく、細菌感染も併発していたからとのことです」

11月22日、世界保健機関(WHO)は声明を発表し、国際保健規則メカニズムを通じて、北京当局に疫学的および臨床医学的な追加情報と、小児肺炎や感染症例に関する検査結果を要請したことを明らかにしました。

林暁旭氏
「つまり、中共政府が世界や中国国民、また保健機関に提供している今回の感染症に関する情報では、現在の状況を説明することはできないということです」

3年前、武漢で最も早く中共ウイルス(新型コロナウイルス)が発症して以来、中国の実情は疑問視されてきました。分析によれば、中共は今回も流行の真相を隠し続けるといいます。

林暁旭氏
「中共がここ数か月、中国における中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染状況について公式発表をしていないこと自体、無責任な行為であり、隠蔽工作でもあります。中国からウイルスが完全に消えたわけではないので、当局はまだ隠そうとしているのでしょう」

 
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