2023年、中国共産党(中共)支配下の中国は巨大な経済・社会危機に陥りました。2024年の中国に、予想外の出来事「ブラックスワン」や、問題が認識されているのに軽視されている「灰色のサイ」など、どのような現象が出現するのか、多くのアナリストの関心を高めています。
2023年、中国の不動産業界に大きな災難が訪れ、株式市場は急落し、多くの外国人投資家が撤退し、企業は次々と閉鎖しました。分析によれば、中国経済は来年、「灰色のサイ」になるといいます。
米サウスカロライナ大学エイケン校の謝田教授
「中国経済は現在すでに不況に陥っており、来年も不況が続くのではないかと思われます。したがって、中国経済に関して、来年は灰色のサイ、つまり悪化の一途をたどり、その影響は非常に大きなものになるでしょう」
中国での本格的な流行と中共ウイルス(新型コロナウイルス)JN.1型変異株の急速な拡大により、中国ではさらなる大規模な流行の継続が懸念されています。
謝田教授
「すでに各地で疫病感染が拡大しており、診療所や病院は過密状態にあり、死者も増え始めています。この疫病は共産党に向けられたものであり、前回疫病を隠蔽した悪行はまだ清算されておらず、今回はまた中共を粛清しにきたと思われます。したがって、このケースも灰色のサイというべきでしょう」
中国経済は崩壊寸前であり、感染症の再流行も危ぶまれていますが、これを2024年の「ブラックスワン」と呼ぶにはまだ十分ではないとの見方もあります。
3年間の「ゼロコロナ政策」が昨年の白紙革命を引き起こし、中国人はついに「中国共産党退陣」「習近平退陣」を叫びました。しかし、専門家は、中国が変わるためには市民の力だけでは不十分だと考えています。
シドニー工科大学の馮崇義副教授
「私たちが目にするかもしれないのは、いわゆる『共鳴』という現象です。これは、民衆の不満、軍内部の動揺、そして政治的な変動が同時に起きて、これらが相互に影響し合いながら、習近平の政権を揺さぶる力となる可能性があります」
2023年、中国では軍事クーデターや政治クーデターの兆候が現れましたが、最終的には中共党首によって鎮圧されました。これにより、ロケット軍が全面的に粛清され、急速に昇進していた外交部長の秦剛と国防部長の李尚福が交代させられました。これら二人は中共軍の機密漏洩や軍事反乱に関与していたと伝えられています。
馮崇義副教授
「問題の核心は、最高レベルの権力が変わらなければ、つまり習近平が死ななければ、この変化は訪れないということです」
習近平は現在、中共の最高権力を掌握していますが、国民と中共内部には、習近平の早期死亡を望む声が広がっているという分析があります。これが2024年におけるナンバーワンの「ブラックスワン」となるかもしれません。
馮崇義副教授
「習近平が死ねば、中国に変化が訪れます。多くの人がこれを楽しみにしています。もし習近平が身体的な問題を抱えているとしたら、彼の身体状況こそ最大の秘密であり、彼自身もそれを知っているでしょう。したがって、彼は2024年に人事面においていくつかの取り決めをすると思われます。しかし、今はまだそのような取り決めが見られていません」
豪州のメディア関係者である林松氏は、最近多くの人が中共党首が急死するかもしれないと議論しており、これは民意を反映していると指摘しました。もし彼が急死すれば、中共には権力を維持できる人はいなくなり、中国国民にとっては良い始まりであり、中国に希望がもたらされると述べています。