23日、日本で巡回公演中の神韻芸術団は、愛知県の名古屋国際会議場センチュリーホールで公演2日目を迎えた。中国文化の真髄を、万国共通言語である舞踊や音楽で表す神韻。大紀元は、毎年の神韻公演にたびたび足を運ぶ熱心なリピーターに話を伺った。
「これが私たちのお正月」神韻リピーターが連日鑑賞、喜び語る
この日、病院院長の池野宏さんとあき子夫人が公演を鑑賞した。「どの演目も響いた」「素晴らしい芸術。本当に人間技とは思えない」と絶賛した。
お二人はかねてより神韻公演に何度も足を運んでおり、今シーズンの名古屋公演は3日連続でチケットを購入したという。「一年のうちの大きな楽しみ」と宏さんは言う。 あき子さんも「これが私たちのお正月です。昨日、今日、明日、どれだけ楽しみにしてるか」と胸を弾ませた。
お二人は神韻アーティストの舞踊における技術力を讃えた。「足音がまったく聞こえないので、天女、妖精のように、浮いているように見える」
あき子さんは男性の古典舞踊が一番のお気に入りだという。「男性の力強い踊りは、同じものを何度見てもワクワクします。ステップも正確で、音楽と踊りも揃っている」
「とても感動的な話とコミカルなものが両方あって、楽しめます」と演目のレパートリーの多さにも着目した。「男性も女性もみなさん笑顔のままで、あそこまで口角を上げて、笑顔であんな踊りをするというのは、とんでもなく難しい」
現代中国を描いた演目に関して、あき子さんは「中国政府はあんまり好きじゃないんですけれども、 中国の国と人は大好きなんですよ」と思いを語った。現代の信仰者の受難と救済が描かれる演目を見て、希望を感じていた。
「歴史を振り返ると必ずこういうことが起こると思うけれど、大丈夫だと思う。創造主は必ずいますから。私たちは何でもできるわけではない」
宏さんは「こういうものはなかなか見られないですもんね。よくぞ日本に来ていただいた。どれも響いた」と芸術団を讃えた。 あき子さんも「応援しています」と声援を送り、劇場を後にした。
「流れる水のような舞踊」経営者夫妻が念願の鑑賞
「言葉がなくてもお話が分かるのが凄い」「劇仕立てになっているのにびっくり、演出が素晴らしい」
この日、IT会社経営者の高松さんご夫妻が公演を鑑賞した。2年前から神韻公演を心待ちにしていたとのことで、ご主人は敬意を表して着物で来場した。
ご主人は「モンゴルの舞踊が気に入りました。回転する時の足が大きく上に回るのがすごくかっこいい。 ただ回っているのとは違う」と述べ、神韻アーティストの身体能力の高さを讃えた。
ご婦人は、舞踊の身のこなしが「流れる水のよう」だったと語った。「皆さんの動きが揃うために、一定の同じ感覚を磨かないといけないのだろうなと感じた」
舞踊劇では、鮮やかなデジタル背景幕を活かした孫悟空の演目が印象に残ったという。「CGと上手く融合させて臨場感が出ていた。演者が火を吹くときはCGで効果を出して、そこの切り替わりが面白くて最後まで一気に見れました」
ご婦人は大学時代に中国文化を専攻され、現地にも赴いたという。「現地には、伝統文化の『仁』を大事にされている方々がいた。そういったものが(神韻の公演に)よく現れているなと思いました。悪いことをすると、ちゃんと上で神様が見ていて、懲罰を下すんだよ、みたいなところですかね」と語り、神韻が表現する伝統的な道徳観に共鳴していた。
いっぽう、現代中国の演目からは、「表現の自由が阻害されている」ことを感じたという。「多くの方がこういう美しいステージを見て、中国にはこんなに素晴らしい舞踊があるというのを知っていただければいいなと思います」と、神韻の取り組みを讃えた。
「希望のある舞台」鍼灸院院長が感動語る
「すごく良かった。深い意味が込められている。今の世の中の希望を表していると感じた」
この日、鍼灸院院長の小坂康規さんが公演を鑑賞した。「男性舞踊はすごく力強くて、女性舞踊はすごく可憐な動き。見ていて癒される。感動しました」と、他では見ることのできない中国古典舞踊の趣を味わっていた。
医療に携わる人間として、「人々を救いたい」という気持ちで日々過ごしているという小坂さん。神韻が感動を呼ぶ理由として「人間の心の真髄をついているからじゃないかと思います」と語った。
「真善忍という心を持つことが大事だと思います」と述べ、中国で受難する信仰者に心を寄せた。現代中国の演目では、弾圧を受ける法輪功学習者やその家族の葛藤が描かれる。善良さを貫く彼らは、最後に奇跡を起こす。
「人間には善良な心があるはずなんですけどね。それを恐れてしまって、人と合わせてしまう。そうではなく、自分の中にある本当の良い心を信じてほしい」
「神韻」は「神々の舞の美しさ」を意味するが、小坂さんは文字通り舞台上に神がいるように感じ、さらに「人それぞれの心に神様がいる」ことを思い起こしたという。
「自分の信じてきたものを今までやってきて良かったなと思った。すごく勇気づけられました」と、活力を得ていた。
ニューヨークを拠点とする神韻芸術団は失われた中国伝統文化の復興を掲げ、世界各国の劇場で毎年一新した演目を披露している。現在、8つの同規模の芸術団を抱え世界中で巡回公演を行なっている。神韻2024日本公演は名古屋会場を皮切りに、2023年12月22日から2024年2月16日にかけて、全国12会場で42公演を挙行する。
公演のチケットはチケットセンター(0120-91-8487、午前10時〜午後6時)のほか、公式ホームページから購入することができる。チケットぴあや楽天チケット等、大手チケット予約サービスでも取り扱いがある。
大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。
(大紀元エポックタイムズより転載)