2日、台湾・民進党の総統候補である頼清徳氏が選挙ビデオを公開しました。蔡英文総統が車を運転し、頼氏にバトンタッチした後、頼氏は蕭美琴氏を乗せて走り出しました。
蔡英文総統と頼清徳候補
「あら、私の車に乗るのは初めてですか?」
「そうでもないですよ、僕たちは既に4年間道を共にしてきましたから」
「これまで歩んできて、どんな感じでしたか?」
「非常に充実していて、挑戦に満ちていました」
頼清徳氏の選挙キャンペーン動画「在路上」には、蔡英文氏が自ら出演し、車を運転して頼氏を乗せて台湾の街並みを走りました。
蔡英文総統と頼清徳候補
「外は風が強いみたいですね」
「ええ」
「でも、僕はあまり感じません。あなたの運転が非常に安定していますから」
「あなたが隣にいてくれているから安心して運転できますわ。それとも、風があなたの(髪の)センター分けを崩してしまうことを心配しているのかしら?」
「そんなにセンター分けではないと思いますよ」
2人の会話は和やかな雰囲気と心地よい音楽と共に進み、動画の後半では蔡氏が車から降りて、頼氏が運転手として交代し、助手席に蕭美琴氏を乗せて再び旅立ちました。
蔡英文総統と頼清徳候補
「あなたたちならきっと、私よりもうまくやってくれるでしょう」
「彼女がいるから問題ありません(私たちに任せてください)」
映像の公開が反響を集め、頼氏の選挙事務所も撮影の舞台裏を公開しました。3人の主役は実際に道路を走っていたわけではなく、室内で撮影が行われていたのです。映像には隠された意味もあり、ドアミラーにはライバル候補者を表す青と白の2台の車が逆方向に向かって走る様子が映っています。
選挙戦の最終段階で、路上やメディア上で選挙活動が一斉に動き出し、民進党は3日早朝に全国22の県市と817の交差点で投票を呼びかけました。頼氏と蕭美琴氏も協力し、台北市と新北市の交差点で、過ぎ去る車の流れに手を振りながらラストスパートをかけました。