米国の人口調査研究所「ポピュレーション リサーチ インスティチュート」の所長で、中国問題の専門家であるスティーブン・モッシャー氏は、最近のインタビューで中国経済の問題を分析しました。モッシャー氏はかつて、中国共産党(中共)の「一人っ子政策」を目の当たりにし、この悲劇は「彼を中絶推進派の無神論者から敬虔なカトリック教徒へと人生を変えるきっかけとなりました。
中国問題専門家、 スティーブン・モッシャー氏
「中国の不動産業界は現在、崩壊の過程にあります。不動産業界は中国経済の約60%を占めており、中国の大部分の富がここに投資されていますが、その富は一夜にして消えてしまうでしょう」
中国問題の専門家であり人口調査研究所のモッシャー所長は、中国の不動産業界が崩壊していることを指摘し、住宅マンションが未完成のまま建設が中止され、建設業者が次々と破産していると述べています。
スティーブン・モッシャー氏
「中国第2位の大手開発業者、恒大集団が破産しているように、建設業者が破産しているためです。その後はどうなるのでしょうか?一生の貯蓄をこの夢のマンションに投資した数千人もの人々の夢が悪夢に変わるのです。彼らのお金が消えてしまいます。だからこそ、都市では、不動産開発会社の前、銀行の前、地方政府の事務所の前に人々が集まり、彼らの一生の貯蓄が盗まれたことを抗議しているのです」
モッシャー氏は、7千万から8千万戸の空きマンションがある中国の現在の不動産状況を、大規模な投資詐欺の一種「ポンジ・スキーム」と表現しています。
スティーブン・モッシャー氏
「中国には7千万から8千万戸の空きマンション住宅があります」
「現在、これらのマンションを購入する人々は非常に少ないです。このような不動産開発という大規模なポンジ・スキームの上に成り立っていた(中国の)経済が我々の目の前で崩壊しています」
1979年、モッシャー氏は中共に招待されて訪中した最初の米国人社会科学者です。彼は中国で政府文書を調査し、中国の「一人っ子政策」の下で中絶を強制される女性たちを目の当たりにしました。その後、彼は中絶推進派の無神論者から敬虔なカトリック教徒へと変わったのです。
モッシャー氏は、中共の数十年にわたる一人っ子政策の強制と、赤ん坊の殺害を、現在の不動産業界の7千万戸の空きマンションと関連付けています。
スティーブン・モッシャー氏
「7千万もの空き住宅を考えてみてください。本来なら結婚して、家庭を築き、これらの住宅を購入するはずだった若者たちは、おそらく数十年前に殺されたのです。彼らを生き返らせることはできません。過去2世代の人口の半分を殺すことで、中共は実質的に未来を消滅させたのです。家庭の唯一の未来は子供です。そして、国家の唯一の未来は家庭と子供たちです。中共は人類史上最大の殺人マシーンであり、35年にわたる一人っ子政策によって中国経済の未来を潰しました」
モッシャー氏は中共が二人、三人の子供を容認する政策を導入しても、4億人を殺した損失を補うことはできないと述べています。
スティーブン・モッシャー氏
「政府がどのような経済優遇策を講じようとも、金利をいくら引き下げようとも、輸出補助金を出そうとも、その他何をしようとも、4億人の損失を補うことはできません」