中国経済は苦境に立たされ、給与削減や解雇が相次いでいます。かつての内部関係者によると、中共政権は観測気球を上げると述べ、これらの措置が全国的に広がるだろうと予測しています。
中国メディアによると、銀行業界では節約策として、解雇や給与カットが現実的な選択肢となっています。特に中国工商銀行は大規模な解雇を行っており、農業銀行も同様です。
香港メディアによると、国有銀行大手10行が給与を大幅にカットし、従業員には合計約1億元(約21億円)のボーナスの返還を求めています。湖南省の国有企業に勤める陳さんは、「安定した職」とされる場所でも給与が削減されていると話しています。
湖南省の国有企業に勤める陳さん
「いわゆる安定職でも給与がカットされています。およそ10%から15%カットされています。昨年に続き、今年は給与がさらにカットされています」
国有企業の従業員は、給与の一部が30か月間も差し引かれているといいます。1~2年の契約で再雇用されていた人々も去ることを余儀なくされたという声も聞かれます。
陝西省漢中市の国有企業に勤める魏さん
「新しい上司が来てから、給与から数百元が30か月も引かれています。昨年、退職して再雇用されていた元社員たちも、年末の業績不振で解雇されました」
河南省南陽市の于さん
「以前は月給3000元(約6万3千円)でしたが、現在は2000元(約4万2千円)に減少しました。私の多くの同級生は公務員ですが、彼らは4か月から5か月に一度のペースで給料を受け取っています」
蘭州市の周さん
「多くの手当がなくなりました。その結果、民間航空行政を管轄する民用航空局や東方航空などの社員は、この3年間もらった(ボーナスを)返還しなければならない状況です。多くの企業は(物の)購入も販売もしていません。今年はさらに経済状況が悪化し、来年はさらに厳しくなると予想しています」
甘粛省の退職した公務員である金さんは、政府機関や国有企業が給与を削減し、ボーナスの返還を求め、従業員を解雇する動きが全国的に広がると指摘しています。
甘粛省の金さん
「政府は試験的に施策を実施し、市民の反応を見ています。目立った強い抗議がなければ、徐々に拡大していくでしょう。一つの業界や政府機関が始めると、全面的に展開されることになります。これは全国的な動きに違いありません。特に航空業界は過去2年間で大きな損失を出しており、飛行機の利用者が減少しているため、給与の削減や従業員の解雇、昨年のボーナスの返還要求などの措置を取ることは確実です」