中共の救援宣伝動画、救助活動演出

中国本土では最近、洪水による災害が頻発しており、中国共産党(中共)の公式な救援活動を装った偽装が再び明るみに出た事件がありました。

7日、山東省臨沂市平邑県で記録的な大雨が降り、市街地が冠水し、住民が被害を受けました。山東省党委員会の機関紙『大衆日報』は、この洪水を取り上げ、警察が市民を救助する様子を映した動画を公開しました。その動画では、腰の高さまで水に浸かった街中で、「警察」と書かれた制服を着た男性3人が、赤い乗用車のそばを歩いていき、ドアを開けると、中から笑顔の男性が現れます。警察がその人を支えて離れる場面や、雨から守るために傘を差し出す様子が映されていました。

大衆日報は、「臨沂市の公安交通警察が交通安全を守るため、交通の最前線で奮闘している」と書いています。しかし、こうした報道に対しすぐに疑義が呈された。インターネット上のあるユーザーが、実際には救援活動は偽装で、ユーザーの車を使って撮影されたものであると暴露しました。彼女は、警察が無理やり車のドアを開け、撮影用の「小道具」として利用したため、車内にあった貴重品がなくなってしまったと述べています。

それ以前に、安徽省が6月に洪水に襲われた際、銅陵市の役人たちが道路上で高圧ウォーターガンを使用して「豪雨」を演出し、救援活動の様子を撮影した映像がネット上に投稿されました。その映像には、多くの市民がその場で見守っており、中には笑い声を上げる人もいました。

靖国神社で落書き事件、中国籍男性が逮捕

9日、日本の靖国神社で起きた落書き事件に関して、新たな展開がありました。警視庁は、器物損壊と礼拝所不敬の疑いで、日本在住の中国人男性の姜卓君容疑者を逮捕しました。

警察の発表によると、29歳の姜容疑者は、他の2人の中国人男性と共謀して、5月31日の夜に靖国神社の入口にある石柱に「Toilet」と赤いスプレーで落書きして損壊した疑いが持たれています。
事件発生後、他の2人の中国人男性はすぐに上海へと帰国したものの、日本に住んでいた姜容疑者は帰国する予定はなかったと言います。

現在、警視庁は中国に帰国した2人の容疑者の行方を追っています。

日本では、礼拝所不敬罪は、寺社や墓地などの宗教的な場所に対する不敬な行為をした場合に成立し、最大で6ヶ月の懲役または10万円の罰金が科されることがあります。

 
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