中共の台湾浸透描いた台湾ドラマに高橋一生が出演

台湾が国をあげて防衛訓練を強化する中、台湾海峡戦争をテーマにした台湾のドラマが火曜日(7月23日)に公開されました。

「零日攻撃」予告編
「自由がないなら、それはもはや台湾ではありません」

台湾海峡の問題を珍しく取り上げており、23日の記者会見で予告編が披露されました。戦争が勃発する7日前から開戦日に至るまで、台湾社会が直面するかもしれないさまざまなシナリオを描いています。日本の俳優、高橋一生さん、香港の俳優チャップマン・トウさん、台湾からはコー・イーチャンさん、カイザー・チュアンさん、ソフィア・リーさん、ラン・ウェイホアさんなど、スターが勢ぞろいした作品に大きな期待が寄せられています。

日本の俳優 高橋一生さん
「みなさんこんにちは、高橋一生です」

登場するや否や中国語で挨拶を交わした高橋一生さんは、台湾ドラマには初めて出演。今回のドラマでは台湾と日本のハーフの役を演じ、台湾の女優リエン・ユウ・ハンさんと共演しています。高橋さんは出演を決めたきっかけは、脚本を読んだ後、非常に気に入ったことだと明かしてます。

高橋一生さん
「一番最初にこの話を頂いたときに、何か危機的な状況だったりとか、ある問題に直面した時の人間の心のひだみたいなものが、とても素晴らしいなと思ったので参加を決意させていただきました」

最近、台湾に移住したチャップマン・トウさんも初めて台湾のドラマに出演。舞台上で自分の役を紹介すると、その場は大爆笑につつまれました。

香港の俳優、チャップマン・トウさん
「中華人民共和国から台湾に送り込まれた香港人のスパイです。チャップマン・トウとして、そんな役を演じるのは、正直言って少し気まずいですね」

チャップマン・トウさんは笑いながら、「難易度は非常に低いです。香港でそういう人をたくさん見てきました」と話しました。

2億3千万元の製作費をかけたこの台湾ドラマは、台湾海峡の戦争が勃発する寸前の状況を描いており、様々な視点を通じて、戦争の脅威に直面した際の人間の誘惑との闘いにどのように対峙するかを描いています。

製作・脚本統括、鄭心媚さん
「本作品の核心は、情報戦とスパイ活動、すなわち「赤色浸透」にあります。私たちは、台湾社会の様々な側面に赤色浸透が及んでいる様子を描き出しました。脅迫や利用、恐喝を駆使する(中国に)、台湾の人々が誘惑や苦悩にどう対峙し、この戦いにどう応じるかを探るのが、このドラマの主旨です」

記者会見では、文化部長の李遠氏や、投資家で聯華電子の創業者であるロバート・ツァオ氏が支援を表明するために出席しました。

また、物語がよりリアルになるよう、軍と政界からは、重鎮たちが集められました。その中には、元国家安全会議副秘書長の林錦昌氏、国防研究院の副院長である蘇紫雲氏、そして黒熊学院の院長、沈伯洋氏が含まれ、国軍からの全面的な支援を受けています。

 
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