中国共産党代理人封じ込め 親中華僑リーダーが有罪認め

国際社会は、中国共産党(中共)の海外での影響力拡大に対して、ますます警戒を強めています。最近、米政府は断固たる措置を取り、中共代理人(中共を指示する人物及び団体)に対する取り締まりを強化しました。今週、ニューヨーク南部地区連邦裁判所で、中共を支持する米国人華僑リーダー2人が、罪を認めました。彼らは中共の指示に従い、米国内で法輪功を抑圧し、迫害していたことも認めています。また、米国司法省は同じ週に、フロリダ州に住む中共代理人である李平を逮捕しました。彼は、法輪功に関する情報を米国で収集し、犯罪を共謀し、登録されていない中共代理人として活動していた罪で告発されています。これらの事件は、各界から注目を集め、活発な議論を呼んでいます。

中国系米国人男性、李平は59歳で、米国市民権を取得し、フロリダ州ウェスリー・チャペルに居住しています。

7月24日、李平は州の検事総長や司法長官に通知することなく、中共代理人として活動していた疑いで米国司法省から告発されました。

李平は2012年から中共の国家安全部に対して、異議申し立て者、民主活動家法輪功学習者、米国の非政府組織に関する情報を提供していました。彼は匿名のオンラインアカウントを通じて国家安全部と連絡を取り、中国を訪れて、国家安全部の職員と面会することもありました。

2012年8月、中共国家安全部の職員が、米国にいる法輪功学習者や民主活動家に関する情報を提供するように李平に対して要請しました。この要請を受けた後、李平はフロリダ州セントピーターズバーグに住む法輪功学習者の氏名や経歴などの個人情報を国家安全部に提供しました。

2015年から2022年にかけて、李平は勤務先の企業から得た秘密情報を、複数回にわたって、中共国家安全部に提供していました。提供された情報には、ネットワークセキュリティの研修資料やハッキング事件に関する詳細が含まれていました。

現在、FBIが事件を調査しており、フロリダ州の連邦検察官と国家安全保障省も起訴に加わっています。罪が立証されれば、李平は最大で15年の懲役刑を科されることになります。

さらに、2023年に逮捕された親中派の米国華僑リーダー、71歳の陳軍と、45歳でグリーンカード保持者の中国国籍の林峰が、7月24日と25日にそれぞれニューヨーク南部地方裁判所で、外国代理人として活動し、米国の公務員に賄賂を提供した罪を認めました。

これらの罪に対する最高刑は、25万ドル(約3600万円)の罰金と3年間の保護観察付き自宅軟禁です。

検察側は以前、二人に対して以下の複数の罪を告発していました:

1)未登録の外国代理人として公務員に賄賂を提供することを共謀した罪

2)外国代理人として活動しつつ、その事実を法務省に事前報告していなかった罪

3)公務員に賄賂を提供した罪

4)国際的な資金洗浄を共謀した罪

もし全ての罪が認められた場合、最大で50年の懲役刑が科される可能性があります。この2人は、今年の後半に量刑が決定される予定です。

起訴状によれば、2023年1月に陳軍と林峰は、中共の指示を受け、法輪功学習者が管理する組織の税免除ステータスを無効にしようと、米国の国税局に影響を及ぼそうとしました。

仲介者を通じて、陳軍は「国税局の職員」と名乗る人物を見つけ、5万ドル(約700万円)と告発による報奨金の60%を支払うことを約束し、国税局が法輪功の組織を調査するよう依頼しました。しかし、彼が知らなかったことは、その「国税局の職員」が、実は、連邦捜査官による偽装だったということです。

この潜入捜査官は陳軍との会話を何度も記録しており、その中の一つの録音で、陳軍は上司である中共の官僚を「本当の兄弟のようだ」と表現しています。また別の録音では、陳軍は賄賂の支払いが中共の政策であり、「法輪功の打倒」を達成するためであり、これらの賄賂は中共によって計画され、資金提供されていることを明確に述べています。

2023年5月14日および18日に、陳軍と林峰は職員に対して合計5千ドル(約70万円)の現金を賄賂の手付金として支払いました。26日には、両名がそれぞれの自宅で逮捕されました。

林峰は以前の調査で、陳軍と共にニューヨーク州アップステートのオレンジ郡に住む法輪功学習者の情報を監視し、収集していたことを認めました。彼らの目的は、法輪功の活動に対して環境訴訟を起こし、その発展を妨げることでした。

報道によると、陳軍は中共の軍隊出身で、過去には天津市政府の海外代表を務めていました。1980年代の終わりに「六四事件」を理由に米国に留まり、その後市民権を取得して、中共の統一戦線工作に積極的に関わり、ロサンゼルスの華僑社会でリーダー的存在となっています。

林峰はかつて、中国の元自転車競技の国家代表選手で、2013年にロサンゼルスへ移住しました。2015年にグリーンカードを取得してからは、米国と中国を頻繁に行き来しています。

中国政法大学の国際法修士、頼建平氏:

「現在、米国だけでなく、多くの国々が、中共に対抗するための対策を講じています。中共は将来、国際社会での立場が難しくなり、その浸透と影響力拡大の試みはますます効果を失うでしょう。これは国際社会が中共に対抗するための重要な手段となるでしょう」

 
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