反共の横断幕掲げた人物、詳細が明らかに=中国・湖南省

中国・湖南省婁底市の歩道橋で、再び彭立発式(反共の横断幕を掲げた)の抗議のような行動が見られ、人々は抗議者の安全に大きな関心を示しています。最近のネット上の情報によると、この抗議行動を行った者は大学を卒業したばかりの若者で、方藝融という人物です。彼はすでに逮捕され、自身の体験と思いを語った動画を投稿していました。

先月30日に湖南省婁底市新化県で、以前に物理学者の彭立発氏が行った四通橋での抗議活動と同様の抗議が再び見られました。地元の歩道橋には「特権はいらない、平等が必要だ。封鎖ではなく、自由が欲しい…」と書かれた横断幕が掲げられ、スピーカーからは「自由と民主主義を」という声が流れていました。

情報によると、抗議活動を行ったのは新化県出身で昨年大学を卒業したばかりの22歳の学生、方藝融氏で、現在逮捕されているといいます。

米カリフォルニア州陳闖創法律事務所に勤務する、梁少華
「本当に衝撃を受けました。22歳という若さで、あのように勇気を持って立ち上がり、湖南の橋に横断幕を掲げたことに深く感動しました。一方で、彼の安全が心配で、既に逮捕されたとのことを耳にしました」

米カリフォルニア州の陳闖創法律事務所に勤務する梁少華氏は、「中国の人々が現在直面しているのは、歴史上かつてないほど邪悪な政権であり、あらゆる手段を用いて、一般市民に対する圧迫に、全力を注いでいる」と述べています。

中国共産党(中共)の独裁支配のもとで、社会全体が極限まで抑圧されており、多くの人々が怒りを感じつつも、公には言い出せない状況です。彭立発氏や方藝融氏のような勇敢な人々が、多くの市民の本音を代弁しました。

梁少華氏
「このシンボルとしての意味合いはとても強く、中国共産党に対して、抵抗する
国内外の多くの良心ある中国人たちに、勇気を与えることでしょう。私たち市民は、一つには適切な時を待ち、もう一つには日々少しずつでも行動を積み重ね、協力を拒み、非暴力の姿勢を保ちながら、中共の力を徐々に削いでいくべきだと考えています」

方藝融氏が公開した動画によると、彼は大学を卒業する前に「白紙革命」に参加した経験があり、通信アプリのテレグラムで民主主義を支持するコメントを投稿したことが原因で、中共国家安全部の監視対象となりました。それ以降、彼は国家安全部による精神面での非人道的な迫害を受けていると述べています。

共産主義中国から亡命した劉攀氏
「私たちの教科書も、私たちに植え付けられる思想も、すべてが習近平や共産党を賛美する内容ばかりで、個人の思考は許されません。そのため、一般庶民が声を上げたり、異なる意見を持っただけで、直ちに弾圧されます。中国では、自分の権利を守ることは不可能です」

四通橋事件に触発され、山東省の濟南にある万達広場の建物に、共産党への抗議文を投影した柴松氏は、中共が常に強圧的な政策を打ち出し、異論を持つ人々を抑圧していると述べました。例えば、最近北京では、急いで「デジタル身分証」の導入を進めており、共産党に対する不満をより一段と強くする見込みです。

万達広場で抗議活動をした柴松氏
「中共の『デジタル身分証』が最近導入されたことからも、中共がこの分野での統制を再び強化したことがわかります。そして、中国本土に住む人々が中共に対してますます不満を募らせていることも間接的に示しています」

柴松氏は中国本土の市民に対して、インターネットの使用に際して安全に注意を払うよう呼びかけています。

柴松氏
「この問題においては、まず第一に個人の安全を確保し、インターネットや技術面で自己の安全意識を強化し、自分の行動をなるべく露出しないようにすることが重要です」

また、方藝融氏は動画の中で自身の考えを表明しました。

方藝融氏
「このビデオを公開することで、私はもう彼らを恐れていないことを示したいのです。暴政は確かに恐ろしいものですが、権威だけでは人々の心を押しつぶすことはできません。私は中国の人々が早く独裁を脱し、より良い生活を手に入れることを願っています。この行動を終えた後、私は精神病になるかもしれませんし、刑務所で死ぬかもしれません。しかし、後悔はしません」

方藝融氏は別の声明の中で、2022年11月に新疆のウルムチで発生した大火事が、彼の中共に対する最後の幻想を打ち砕いたと述べています。昨年7月中旬以降、方氏は自宅軟禁と拷問を受け、家族も圧力を受けています。

彼は中共との妥協を試みましたが、「悪魔とは何の妥協もできない」と最終的に認識したと言います。

2022年10月13日、中共の第20回全国代表大会の直前に、ペンネーム「彭載舟」を名乗る彭立發氏が北京の四通橋で「核酸検査ではなく食事を、封鎖ではなく自由を、嘘ではなく尊厳を、文化大革命ではなく改革を、指導者ではなく選挙を、奴隷ではなく市民であることを求めろ」との横断幕を掲げ、「習近平の罷免」を訴えました。彼はその後逮捕され、今のところ行方不明です。

彭立發氏の行動は、中国本土の反共運動の象徴となっています。

 
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