FBIのおとり作戦で、トランプ氏暗殺計画を阻止

新唐人テレビ速報へようこそトランプ氏銃撃を受けた事件について、最新の情報をお伝えします。

イラン政府と関連があるとされるパキスタン人男性が、トランプ前大統領を含む、米国の政治家暗殺計画に関与した疑いで、米司法省により起訴されました。裁判所の文書によると、この男性は、米国に潜入した後、FBIの潜入捜査官を暗殺者として雇おうとしたことが発覚し、逮捕されました。

米司法省が8月7日に公表した裁判所の文書によると、46歳のパキスタン人アシフ・マーチャントは、イランに滞在しており、今年の4月にパキスタンから米国へ入国したことが明らかになりました。

米国到着後、マーチャントはすぐに、暗殺計画のために人材を集め始めました。彼は連絡係に接触し、暗殺を実行するための実行犯を見つけるよう依頼しました。しかし、その連絡係は警察に情報を提供し、今年6月には、ニューヨークでFBI捜査官2名が実行犯に偽装して、マーチャントと接触するために、待ち合わせました。

マーチャント潜入捜査官が偽装したガンマンと「業務内容」について話している時に、手で銃を模したジェスチャーをして、相手に米国の政治家の暗殺を依頼しました。マーチャントは、標的は「米国内でパキスタンやムスリム世界に損害を与えている」人物だと述べました。

起訴状によると、マーチャントは情報提供者に対して「最大で10万ドルを稼ぐことができる」と話していたとされています。

計画では、彼らは米国内で行われる政治集会で、抗議活動を組織し、ターゲットを暗殺する絶好の機会を狙うとともに、暗殺対象の自宅から文書を盗み出す予定でした。マーチャントは、8月末か9月初旬に暗殺に関する詳細な指示を、実行者に伝えると述べており、その中には具体的な暗殺対象も含まれていました。7月12日、マーチャントが飛行機で逃亡を試みた際に、空港でFBI捜査官によって逮捕されました。

起訴状には、米国の前大統領ドナルド・トランプ氏の名前は記されていませんが、一部米国のメディアは情報筋の話を引用し、トランプ氏が暗殺事件の標的の一人だったと報じています。この暗殺計画は、米国によって殺されたイラン革命防隊の令官ガーセム・ソレイマーニー氏(2020年1月に米国のドローン攻撃によりイラクのバグダッドで殺害された)仇を討つために立案されたものです。

CNNの報道によれば、ある法執行機関の職員が、捜査当局に伝えた話としてマーチャントがペンシルベニア州バトラーで起きたトランプ暗殺未遂事件に関与しているかどうかは不明です。FBIはこの事件に関する情報を、米国のシークレットサービスに引き継ぎ、その後、シークレットサービスはトランプ氏の警護を強化しています。

2020年1月、イラクの首都バグダッドで、ガーセム・ソレイマーニー氏は米国のドローン機による爆撃で死亡しました。当時、トランプ氏が米国の大統領を務めていました。イランの高官たちは、ソレイマーニー氏の死に対して、報復すると何度も宣言しています。

 
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