カマラ・ハリス氏の副大統領候補として注目を集めるミネソタ州知事ティム・ワルツ氏は、無党派層や穏健な民主党支持者にとって魅力的な選択肢とされています。彼は中国語を話し、中国と深い縁を持つことで知られています。
60歳のワルツ氏は、2019年1月7日からミネソタ州の第41代知事として務め、2022年の中間選挙で再選を果たしました。知事に就く前は、米国下院議員を6期務め、中国問題に関する連邦議会・行政府委員会の一員として活動し、中国人権問題に焦点を当てていました。ワルツ氏は、妻グウェン氏との間に一男一女をもうけています。
ミネソタ州知事 ティム・ワルツ氏
「皆さん、こんにちは。ミネソタ州知事、ワルツです。今は娘のホープと一緒です。わぁ!すごいですね、来て本当に良かったです」
ワルツ氏は、中国との深い縁を持ち、中国語を話すことができます。1989年から1990年にかけて、広東省で英語教師を務めました。1989年の天安門事件の後、多くの米国人教師が安全のために中国を離れましたが、ワルツ氏はその時こそ中国に留まるべきだと考えました。
ティム・ワルツ氏
「中国の人々に、私たちが彼らと共に立っていることを伝えましょう。天安門広場に民主の女神像が立つのを目の当たりにするのは、まるで魔法のような体験でした」
カマラ・ハリス氏は、副大統領候補としてワルツ氏を選びました。外部からは、ワルツ氏の地域社会に根ざした魅力と安定した実績が評価されていると見ています。ワルツ氏は、無党派層や穏健な民主党支持者にアピールする理想的な候補とされる一方、米国内での知名度はそれほど高くありません。
ロシアとウクライナの戦争においては、ワルツ氏はウクライナ支持の立場を明確にしています。また、イスラエルとハマスの衝突では、ハマスによるイスラエル攻撃を強く非難しました。そして対中政策においては、貿易交渉の正常化を目指しています。