台湾総統「中共の拡張の脅威は台湾以外の国にも」

中華民国の頼清徳総統は21日午前、「ケタガランフォーラム:2024インド太平洋の安全保障対話」の開会式に参加しました。頼氏は英語で挨拶し、中国共産党(中共)が地域での拡張的な軍事活動を進めており、平和と安定に対する脅威となっていると指摘しました。

中共は、軍事力、サイバー攻撃、経済圧力などの手段で、台湾に圧力をかけている中、台湾は「平和のための4大アクションプラン国防の強化、経済安全保障の構築、民主主義諸国との協力強化、両岸関係における安定的かつ原則的なリーダーシップの確立)」を堅持し、台湾海峡の平和と安定を守ることの重要性、民主主義国家の結束する必要を強調している

中華民国総統、頼清徳
我々は皆、中共の日増しに増大する権威主義は台湾だけにとどまらないことを非常に良く理解している。中共の経済的圧力の対象は台湾だけではない。中共は、ルールに基づく国際秩序を変えようとしている。だからこそ、民主主義国は団結し、具体的な行動を取らなければならない。協力してこそ、権威主義の拡大を抑えることができる」

頼清徳氏は、2010年から昨年にかけて、台湾から中国大陸への投資と輸出の割合が史上最低となったことに言及し、新たな貿易協定を通じて他国との経済貿易関係を強化したいと表明しました。今回のフォーラムには、日本の元首相・野田佳氏、スロバキアの元首相・エドゥアルド・ヘゲル氏、元米国連大使ニッキー・ヘイリー氏が訪台し、基調講演を行いました。また12カ国から国会議員、政府要人、学者、専門家が集まり、台湾海峡の情勢や世界の安全秩序について議論を交わしました。

 
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