米判事 環境団体による龍泉寺への訴訟を棄却

米国ニューヨーク南部地裁の判事は最近、環境団体が「神韻芸術団の本拠地である龍泉寺」に起こした訴訟を棄却しました。判事は、原告の主張が「欠陥だらけ」であり、今後同様の訴訟を提起してはいけないと判断しました。専門家は、この裁定は中国共産党(中共)による国境を超えた弾圧に対抗するものと分析しています。

9月11日、ニューヨーク地裁のケネス・カラス判事は「ニューヨーク中央環境と持続可能な発展推進委員会」による龍泉寺への訴えを「多くの欠陥がある」として棄却しました。

判事は、原告はこれまで4度も同様の訴訟を試みてきたが、以前の判決で裁判所が指摘した問題に回答していないと指摘しました。今後、原告は同様の訴訟を提起できないと判断しました。

中国問題専門家、横河氏
「原告の訴えには根拠がなく、証拠も提示されておらず、訴訟理由も一貫性がありません。さらに裁判所の質問にも答えられておらず、裁判所によって何度も棄却されました」

また、判事は、原告は龍泉寺の何が問題なのかを説明できず、主張を繰り返し変更し、その内容は論理性がなく曖昧で矛盾していると指摘しました。

横河氏
神韻芸術団を攻撃することは、中共が海外で追求している目標です。この訴訟は、ある組織や個人が中共に従っているわけではありません。なぜなら、訴訟の原告は地元の住民ではなく、中国に長期間住んでおり、中共と密接な関係を持つ人物だからです」

情報によると、この訴訟の中心人物であるアレックス・シラ氏は、ニューヨーク移住する前に中国の天津市で15年間生活しており、その間に「米国商会」と称する組織に務め、中共の官僚と頻繁に接触していたとされています。

2019年1月、シラ氏は龍泉寺から約40マイル離れた場所に「環境委員会」を設立し、1か月後、中国で新たに会社を設立しました。「環境委員会」は同氏の中国の会社をパートナーとして挙げています。

ニューヨークの弁護士、葉寧
「この環境団体は決して軽視してはいけません。環境保護を名目に米国国民の生活を破壊し、問題を引き起こす活動を行っています」

世界的に評価される神韻芸術団は毎年、全世界の200あまりの都市で公演し、純粋で美しい舞台を通じて5千年の神伝文化に秘められた神聖な美を世界中の観客に披露し、高い評価を得ています。

一方で中共は、神韻公演を妨害するために、各国で公演を行う劇場に圧力をかけたり、神韻のバスのタイヤを釘で破壊したり、神韻本部の龍泉寺に対する爆弾脅迫を行ったりしてきました。

大紀元は、中共が海外の法輪功本部や拠点に対する計画的な攻撃を指示する文書を入手しました。

識者たちは、今回の判決は、中共の国境を超えた弾圧に対抗する上で重要な意味を持つと分析しています。

横河氏
「中共が海外で神韻を抑圧する一例に過ぎず、中共が本当の中国の伝統文化を広めることにどれほど恐れを抱いているかを示しています。そして、判事の判断は、米国が法治国家であり、中共のここでの悪巧みを容認しないことを示しています」

葉寧氏
「米国の司法機関は、彼ら(虚偽の訴えをした者)に対して調査を行い、犯罪捜査を行う必要があります」

 
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